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ユリシーズとオデュッセイア
> 物語は冴えない中年の広告取りレオポルド・ブルームを中心に、ダブリンのある一日(1904年6月16日)を多種多様な文体を使って詳細に記録している
> 神話にはもうひとつ別の要素がある。神話には必ず真実があり、そうとわかって説明できるようになる前からそれが感じられるものだ。その点を確かめるために、最も古い――そして、最も高貴な作品だと言う人も多い――文学作品を取り上げよう。『イーリアス』と『オデュッセイア』の名で知られている詩作品である。おそらく3000年ほど前に、「ホメーロス」の名以外何も知られていない古代ギリシャの作家によって書かれたとされている。
> 『イーリアス』の続編作品にあたり、そのため叙事詩環の一つに数えられることもある。長編叙事詩では、古代ギリシア文学最古期にあたる。
> イタケーの王である英雄オデュッセウスがトロイア戦争の勝利の後に凱旋する途中に起きた、10年間にもおよぶ漂泊が語られ、オデュッセウスの息子テーレマコスが父を探す探索の旅も展開される。不在中に妃のペーネロペー(ペネロペ)に求婚した男たちに対する報復なども語られる
> ギリシア神話を題材とし、トロイア戦争十年目のある日に生じたアキレウスの怒りから、イーリオスの英雄ヘクトールの葬儀までを描写する。ギリシアの叙事詩として最古のものながら、最高のものとして考えられている。叙事詩環(叙事詩圏)を構成する八つの叙事詩のなかの一つである。