フンボルトの冒険 : 自然という〈生命の網〉の発明
フンボルトの冒険
目次
プロローグ
第1部 旅立ち──アイデアの誕生
第1章 始まり
第2章 想像力と自然──ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテとフンボルト
第3章 目的地を探して
第2部 到着──アイデアの収集
第4章 南米
第5章 大草原とオリノコ川
第6章 アンデス越え
第7章 チンボラソ山
第8章 政治と自然──トーマス・ジェファーソンとフンボルト
第3部 帰還──アイデアの整理
第9章 ヨーロッパ
第10章 ベルリン
第11章 パリ
第12章 革命と自然──シモン・ボリバルとフンボルト
第13章 ロンドン
第14章 無駄骨──異国熱
第4部 影響──アイデアの広がり
第15章 ふたたびベルリンへ
第16章 ロシア
第17章 進化と自然──チャールズ・ダーウィンとフンボルト
第18章 フンボルトの『コスモス』
第19章 詩、科学、自然──ヘンリー・デイヴィッド・ソローとフンボルト
第5部 新世界──アイデアの進化
第20章 大洪水以来の偉人
第21章 人間と自然──ジョージ・パーキンス・マーシュとフンボルト
第22章 芸術、生態学、自然──エルンスト・ヘッケルとフンボルト
第23章 保存と自然──ジョン・ミューアとフンボルト
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
〈巻末〉フンボルトの著作録
> 「フンボルトの冒険」、これは前々から読もう読もうと思っていて手が出なかったヤツ。フンボルトはダーウィンを追いかけている場合において、tumblr でいうところの dashboard の底の、その先に位置する。つまりそのままだと到達出来ない。ジャンプというかシフトが必要になる。バンドギャップをジャンプするみたいな。あらゆるリンクはギャップをジャンプすることで自由自在に移動出来るようになる。そのきっかけは誤読だったり誤解だったりする。予期せぬエラー。予定調和としてのエラー。
> 原題は "The Invention of Nature" つまり「自然を発明した」。
> ここでいう自然というのは「生命の網」"the Web of Life" のことを言う。
> 自然は一つ一つバラバラの事象がてんでバラバラに存在いているのではなくて、その全体繋がり広がりに本質があるということを意味している。
> フンボルトの時代、博物学の時代、そのころはまだ科学や哲学や文学が分岐していなくて一つの大きな塊だった。なんと政治さえも科学と結びついていた。
> それを示すために「フンボルトの冒険」の中ではフンボルトとお互いに影響し合った人たちがそれぞれに章を与えられている。
> フンボルトの冒険 自然という<生命の網>の発明 | NHK出版
> 第2章 想像力と自然──ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテとフンボルト
> 第8章 政治と自然──トーマス・ジェファーソンとフンボルト
> 第12章 革命と自然──シモン・ボリバルとフンボルト
> 第17章 進化と自然──チャールズ・ダーウィンとフンボルト
> 第19章 詩、科学、自然──ヘンリー・デイヴィッド・ソローとフンボルト
> 第21章 人間と自然──ジョージ・パーキンス・マーシュとフンボルト
> 第22章 芸術、生態学、自然──エルンスト・ヘッケルとフンボルト
> 第23章 保存と自然──ジョン・ミューアとフンボルト
> ゲーテってあのゲーテだ。「若きウェルテルの悩み」とかの。あとになってわかったんだけど、ゲーテは科学者でもあった。このころは科学と文学、芸術は分かつことが出来なかったみたいな。「ファウスト」のファウスト博士にはフンボルトの影があるとかなんとか。
> そしてダーウィンはビーグル号での航海にフンボルトの「新大陸赤道地方紀行」を携えていったそうだ。
> 「フンボルトの冒険」、原題は "The Invention of Nature" つまり「自然を発明した」。 ここでいう自然というのは「生命の網」"the Web of Life" のことを言う。 自然は、一つ一つバラバラの事象がてんでバラバラに存在いているのではなくて、それぞれがリンクしている。その全体の繋がり、広がりにこそ本質がある。 この本の中で、フンボルトに影響を受けた人たちについて、それぞれ一章を当てている。フンボルトは歴史の上では、スケールフリーネットワークでいう巨大なノードとして存在する。
> ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、トーマス・ジェファーソン、シモン・ボリバル、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、ジョージ・パーキンス・マーシュ、エルンスト・ヘッケル、ジョン・ミューア、そしてチャールズ・ダーウィン。ダーウィンはビーグル号の航海に、フンボルト「新大陸赤道地方紀行」を携えていった。