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トゥーイン・サーフィン


> ハワイのジョーズで世界一速いスーパービッグウェーブを乗りこなすために、ジェットスキーとストラップで足を固定するイカレたシェイプのサーフボードの組み合わせが発明されたのと、アラスカのチュガッチのディープパウダーを滑るために、ヘリとスーパードゥーパーファットスキーやビッグガンスノーボードの組み合わせが発明されたのと、 Tumblr のすげぇークールな dashboard を乗りこなすために、FirefoxとAutoPagerizeとLDRiseminibufferと未だ見ぬ何かの組み合わせが発明された話をいつか書く.

魅惑的で刺激的な「場」と、それを克服するための「道具」の組み合わせは、いつでも新しい世界を築いてきました。
1992年、ハワイJAWS と呼ばれるそれはそれは巨大な波が立ち上がるポイントで、何人かの男達が頑丈なゴムボートとそれに引っ張られるサーフボードに乗って波をまさにテイクアウトしようとしていました。そのサーフボードにはストラップが取り付けられ足が固定されるようになっていて、その形は異様に細くシェイプされていました。人力で波に乗るには初速が全然足りないくらいの速い大きな波です。それを彼らはボートで牽引することで克服しようとしていました。サーフボードはその波のスピードの速さに負けないくらい抵抗の少ない高速なシェイプが施されていたのです。後にトゥーイン・サーフィンと呼ばれるスタイルの誕生です。


その同じ頃、アメリカの雪山ではパウダージャンキースキーヤー達は、その浮力の大きさに利するスノーボードの後塵に拝していました。その当時スキー界のロックスター達は細長い2m以上という競技用の板に乗っていました。そんな中、何人かの男達が見るからにずんぐりむっくりな幅が太く長さの短い板を握っていました。その板はファットスキーと呼ばれていました。当時、そのファットスキーはお金持ちのお爺さんお婆さんがアルプスあたりで手軽にパウダーを滑るための道具とみなされていました。彼らはその醜いファットスキーで、世界一スティープでディープなパウダーに挑みます。それはアラスカバルディーズチュガッチと呼ばれる山々でした。ハイクアップ不可能なその切り立った山頂にヘリで一気に横付けして、何本も何本もラインを刻んでいきました。