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PDPC法
問題の発生を事前に予測してそれを未然に防ぐとともに、もし問題が発生した場合には適切な処置がとれ、結果が大事に至らないように導くための手法。

目的達成のために、その計画の開始から最終結果に至るすべてのプロセスを順に矢線で繋げた図を作成します。
そして、この作業を通して、実行時に起こりうる問題を予測してその対処方法(問題をバイパスするなど)を考えておきます。
PDPC法とは、過程決定計画図と呼ばれ、1968年に近藤次郎氏が東大紛争を解決するために、作成した手法です。

事前に考えられるさまざまな事象(結果、状況、処置など)を予測し、プロセスの進行を進める手順を図化し、問題が生じたときには、目標に向かって軌道修正することが可能です。
特徴としては
1. 予測が用意である
2. 問題の所在、重点事項の確認が容易
3. 決定者の達成するための経過が明確になり、関係者に意図が伝わる
4. 図が理解しやすい
が挙げられます。

PDPCは、大きく「逐次(ちくじ)展開型」と「強制連結型」に2分されます。

逐次展開型は、現在の状態から、目標に向かって計画をその度に修正しながら展開するものです。

開発など、新規に物事を進めていく場合に使われます。
強制連結型は、初期の状態から起こりうるあらゆる状態を予見するものです。

事故の防止などを検討するのに使われます。
通常、PDPCは下記のような手順で作成されます。
1. テーマの設定
2. スタートの初期状態、現状レベルの明確化、テーマについての制約事項を明記
3. スタートとゴールを設定
4. 必要な手段、予想される状態を取り上げ、配置し、結果まで矢印でつなぐ
5. もう一度検討後、一番望ましい状態にいたる過程を完成させ、太線で表示
6. 達成不可能な場合、スタートから順に検討しながら、経路を追加する
7. 矛盾点不測事態対応確認し、完成させる
また、一般的な規則として
1. 時間の経過は、上→下、左→右となる
2. 縦型、横型どちらでもよい
3. 矢印が交差し過ぎないようにする
4. 事象数は、30~50程度とする
5. 特に決められた記号等はない
があげられます