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近代の超克
太平洋戦争勃発直後の 1942年、雑誌『中央公論』および『文学界』において論じられたテーマ。
河上徹太郎亀井勝一郎小林秀雄林房雄吉満義彦らの文芸評論家が欧米文化の克服を論じたものである。
西欧近代からのアジアの解放標榜した大東亜戦争を肯定的に受けとめようとする知識人がそこに根拠を求めようとした。
思想的には深められないまま終ったが、第二次世界大戦後竹内好がその意義をあらためて主張した。
またソ連を頂点とした共産圏崩壊後、新しい国際関係が模索されるなかで、再びその意味を問う声もある。