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権威主義的パーソナリティ
硬直化した思考によって権威無批判に受け入れ、少数派を憎む性格のこと。
反ユダヤ主義の原因を研究するため、1930年代に批判的社会学によって導入された社会心理学的概念。
権力や人、制度に融合することによって逃避するメカニズム。
この心理メカニズムは、マゾヒズム(自分は劣等で不適であると信じ、それから逃れたいと考え、権力に依存する人)サジズム(人を支配・服従させたい願望が強い点)の両方にともに現れる。
フランクフルト学派に位置づけられる哲学者・社会学者であるアドルノはナチスを支持した人々のパーソナリティを分析して次の共な共通点があると述べている。
強いものに従順で、弱いものに強圧的になる。
偏見差別意識にとらわれやすい
自分が所属している集団に対する帰属意識が極端に強い。
善か悪か、敵か味方かという二価値判断に陥りやすい。
思考が紋切り型のステレオタイプである。
人問を内面でなく肩書きなどの外面で評価する。
縦の上下関係に敏感である
権カや金力を正義と結びつけやすい。
人間を手段としてあつかうことに平気である。
容易には人を信用しない。
理想に対しては冷淡な態度をとる。
エーリヒ・フロム(Erich Seligmann Fromm)
テオドール・ルートヴィヒ・ヴィーゼングルント=アドルノ(Theodor Ludwig Wiesengrund Adorno)