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属人思考
権威主義の一形態で、組織のいろんな決定において事柄ではなく重視するような傾向
何を言ったか」じゃなくて、「誰が言ったか」で物事決定する
ことがら決定仕事評価に「要素ウェイト過大になり、「ことがら」要素本来のウェイトが軽くなること。
ことがらに沿って決めるべき決裁が、起案者が誰かなどの要素の影響を強く受け、不公正になるとともに、上下人間関係濃密となり、対人的考慮から会議率直意見交換がなされなくなり、イエスマンがふえるとともに、反対意見表明する人への有形無形懲罰が強くなる。
どんなに意地の悪い上司でも正しい意見言うことはあるし、どんなに権威のある 高名学者でも間違った意見を言うことはある。
それぞれ是非正しく判断するには、「」に対する 怨念敬意を脇に置いて、その意見そのものを吟味しなければいけない。
属人思考と属人風土
提案・発言の当否が、発言者が誰かということによって大きく左右される組織風土。
属人思考と組織的違反には正の相関がある。
属人思考のもたらす弊害
案件の細部に対する注意がおろそかになる。
反対意見が躊躇される。
意見の貸し借りが起こる。
新分野での判断が誤りやすくなる。
誤りが正しにくくなる。
イエスマンがはびこる。
組織の自己評価が甘くなる。
無理な冒険を生む。
属人風土の測定尺度
相手の対面を重んじて、会議などで反対意見を表明しないことがある。
会議では、同じ案でも誰が提案者かによってその案の通り方が異なることがある。
トラブルが生じた場合「原因が何か」よりも「誰の責任か」を優先する雰囲気がある。
仕事ぶりよりも好き嫌いで人を評価する傾向がある。
誰が頼んだかによって仕事の優先順位が決まることが多い。
気づくこと
危機管理は叫ばれていて、問題提起もされていたが実行に移されなかった。
むしろ、解決より隠蔽にエネルギーが注がれた。
隠蔽を推進した人物ほど昇進しやすい。
多くの人が気づいていたのに、告発はなされなかった。
やはり、組織風土の問題が大きい。