階層整理型WiKiはスケールしない
結論
今後人間を増やさず、新製品を未来永劫作らない会社は階層
ドキュメントツールで文書共有していても大丈夫
階層整理(フォルダわけ)する
WiKi等のドキュメントツールを、複数人のグループで使っていると破綻するパターンがある。
原因は大きく分けて2つ
1. 人が増える
2. ルールが増える
単体ではまだ根性でなんとかなる。
しかし2つが合わさると、「WiKiマスターにお伺いを立ててどのフォルダに入れるか決めてから書いてください」という謎の運用ルールができたり、間違った
階層に配置すると「ちゃんとルールに従って整理しろ!」と滅茶苦茶怒られたりするようになって、誰も書かなくなる。
1. 人が増える
人間は増える。(会社でもサークルでも)
あらかじめ綿密に分類ルールを決めていると、新入りへの周知が面倒くさい
ルールを決めた人からすると、せっかく決めたルールを理解せず適当なフォルダに入れる人がアホに見えてイライラしてしまう
2. ルールが増える
そのうち絶対にフォルダに分類できないページができる
例えば 製品AとB両方の連携機能に関するカスタマーサポート
というページ
製品A
・ 製品B
・ カスタマーサポート
のどのフォルダに入れればいいのかわからない
こういうのを場当たり的に対処していって暗黙のルールが増える
1 + 2 = 破滅
超絶難しい分類ルールができて、「新入りは半年
ROMって空気読め」みたいな感じになる
よくある最終的な解決策
全部「その他」に入れるようになり、過去のドキュメントを探すのは
全文検索に頼る
正しい解決策
必要なのはルールに従った分類ではなく、ドキュメント間の関連を記述できる事と、その関連に基づいた
推薦システムですよね。
インターネットとかもそうなっている。
> Scrapboxではリンク先ページからリンクされているページ(2ホップ先のページ)までを関連ページリストとして表示するようになっているので,「Steve Jobs」のページも「人物」ページにリンクされている場合「増井」のページから「Steve Jobs」のページを直接参照できます(図2)。
> たとえば「湘南台」のページを表示したときは,湘南台のラーメン屋のページや私のページは表示されますがSteve Jobsのページは表示されませんし,Steve Jobsのページを表示したときは「人物」つながりで私のページやJonathan Iveのページは表示されますが,慶應大学や湘南台のページは表示されません。
こういう感じでページ間リンクを書いていけて
書いたそばから推薦が更新されていくので、過去のドキュメントとの
セレンディピティが生まれる
整理整頓の目的は何なのか?を考えていくと良いと思う