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ある機能が存在するのと同じぐらい、ある機能が存在しないのも重要

「インターネット的」の要件として
3. 偉いページが無い
という事が挙げられている
その為にはリンクやプロジェクト公開などの機能が存在する事は重要
逆に階層での整理機能が存在しない事もまた重要
と書かれている


ある機能が存在しない事は、ある機能が存在する事と同じぐらい重要。
ユーザーを誘導し、想定するユーザー体験に向かうように型にはめる為には、余計な機能があってはならない

機能を減らしたい
人間は機能の全体像を把握するまで創造的な作業ができない
Scrapboxは創造的な事をするタイプのアプリケーションだが
機能が多すぎるとユーザーはいつまでもScrapboxそのものの勉強ばかりして、創造をしない
エディタをカスタマイズし続ける環境構築おじさんみたいになってしまう
helpもできれば無くしたい
機能が増えるとUIが複雑になる
常時多数のボタンが表示されている画面や、モード切り替え、起動時に強制的に見せられるチュートリアルがとにかく嫌

とにかく機能を減らしたい
mergeボタン押せばproductionに出せるぐらいまで作ったpull requestでも、アプリケーション全体のコンセプトや哲学に反すると思ったら躊躇なく破棄している。

実装前に、それなりの精度でこれから作る機能の意義を議論してはいる
しかし実際に動いているのを見ると考えが変わる事はたまにある
実際に動かしてみなければわからない部分は、議論など無駄なのでさっさと作る
自分のその感覚を信頼しているのできっちり書いたコードでも捨てるのに抵抗は無い
その機能を実装してはならないという発見ができたので、それだけで十分価値がある

pull requestをmergeしない理由はきっちり書く
#Scrapboxへの要望却下 というタグを付けておく
とにかく思いつく限り理由は全部書く
言葉にできれば別の機能のデザインに役立つ
こうすると新機能を実装した時と同じくらい気分がよい


どの機能をあえて実装していないのかは秘密