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04254-151222 親指シフトとローマ字入力は併用、両立できます

2011年4月1日に日本語入力を「ローマ字入力」から「親指シフト」に転向して以来、親指シフトのみ。ローマ字入力は一切せずに日本語を書いてきました(iPhone/iPadではフリック入力しています)。


iPad Proを使い始めて以来、そのソフトキーボードではローマ字入力。


iPad Proのソフトキーボードのサイズは、ハードウェアキーボードとほぼ同じ。定規で測ってみると、ひとつひとつのキーのサイズはどちらも約1.6mm。ホームポジションの10個のキー(A, S, D, F, G, H, J, K, L, ;)のトータルの長さは、ハードウェアキーボードが約18.7mm、iPad Proのソフトキーボードは17.8mm。つまりキー同士の間隔がちょうど1mmずつ短い程度。なのでタッチタイピング(ブラインドタッチ)には何の問題もありません。


そのソフトキーボードを使ってiPad Proで久しぶりにローマ字入力をし始めたら、何も滞りなくスラスラ書ける。ふと「親指シフトはどうかしら」と思い、iPad Proに親指シフトキーボードを表示してみました。iPad用の親指シフトソフトキーボードは今までに何人かの方々が作ってくださっており、shioはすべて購入して使ってみましたが、残念ながらどれも中途半端で実用には耐えませんでした。

その親指シフトキーボードを表示して手を置き、タイピングしようとして手が止まりました。どの文字がどこにあるか、考えても出てこない。いつもMacでは何も考えずに入力できる親指シフトの配列なのに、考えても打てない。いや、考えるから打てないのでしょう。


親指シフトを忘れてしまったのかと思って、すぐ横にあるMacのキーボードに手を置いてみる。すると、何も考えずにスラスラ親指シフトで日本語を書ける。MacにつながったHHKB Professional JPに手を置くと、やはり何も考えずにスラスラ親指シフトできる。

またiPad Proに手を戻してみると、何も考えずにローマ字入力でサラサラ書ける。


面白い!!

身体がデバイスごとに最適化されたのでしょう。確かに、フルートを持ったらリコーダーの指使いはできないし、サックスを持ったらフルートの指使いはできない。考えてもできない。それらの指使いはかなり似ていますが、間違えることはない。

それと同じこと。Macのキーボードでは親指シフト、HHKB Professional JPでも親指シフト。iPad Proのソフトキーボードではローマ字入力。身体が覚えているのです。意識する必要��し。考える必要なし。もちろんキーボードは一切見ません(タイピングするとき、キーボードは絶対に見てはいけない。タイピングの鉄則)。


したがって、いったん閾値を超えて「身についた」ローマ字入力は、その後に親指シフトを身につけたとしても身体が覚えている。忘れることはない。また、次に閾値を超えるまで親指シフトを身につけてしまえば、そのあとローマ字入力しようがその他の入力方法をやろうが、親指シフトを忘れることはない。

今もこの原稿、途中までiPad Proでローマ字入力で書き、途中からMacで親指シフトで書いています。全く自然。

人間の身体の適応力と柔軟性、素晴らしい。


[RICOH GR2015]