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02333-110401 23年目の親指シフト
GXR+50mmユニット

4月1日、「親指シフト」始めました。
10歳のときに英文タイプライターを習得し、1988年にMacを使い始めたときも、迷うことなくローマ字入力を選択。以来23年間続けてきたローマ字入力に替わって始める新たな文字入力。

3月下旬、写真家で文筆家の新井由己さん(@tokoton_studio)がtwitterで、親指シフトを薦めてくださいました。もちろん親指シフトのことは1980年代のワープロ専用機時代から知っていましたが、ローマ字入力一辺倒だったshioはまったく興味を持っていませんでした。しかし、見ず知らずの方がわざわざshioのために親指シフトを実演しにいらしてくださるとおっしゃる。たぶんこれは自分の知らない何かがあるに違いないと思い、研究室に招きました。

考えてみるとこの23年、ローマ字入力による日本語入力の速度は、当初からまったく加速していない。今後も加速する望みはないでしょう。もし日本語入力の効率を上げるなら、もはや入力方法そのものを変更するしかない。そう考えていたshioは、新井由己さんのお話を是非とも聞いてみたいと思いました。

ちなみにshioのローマ字入力の速度はといえば、たとえば以前スタンフォード大学にいらっしゃった橋本龍太郎元首相のご講演をリアルタイムに聞きながら一言一句100%書き取ったことがあるけど、その程度が限界。できればもっと速く打てるようになりたい。

成蹊大学を訪れた新井由己さんと正門前で初めてお目にかかり、そのまま旅人の木へ。彼は、shioが2005年にGR DIGITALのことをshiologyに書くようになって以来、ときどきブログをごらんくださっているとのこと。ありがたい。お店まで数分歩きながら、親指シフトの効用やMacの親指シフト化についてレクチャーを受け、注文したラーメンができ上がるまでには心が決まりました。

よし、親指シフトを始めよう。

GXR+50mmユニット

ラーメンを食べ終わった後、吉祥寺のヨドバシカメラまでお付き合いいただき、JIS配列のApple Wireless Keyboardを購入。shioのMacはすべてUS配列なので、とりあえず外付けのJISキーボードで親指シフトを練習するためです。さらにまた大学まで御足労いただき、shioの研究室で個人教授を受けました。

ちなみに親指シフトのメリットはこんなところ。
すべての平仮名を1ストロークで入力できる。濁音も半濁音もすべて。だからローマ字入力の5〜6割程度の打鍵数で同じ文章を入力できる。速い。楽ちん。すばらしい。
下から2段目(ホームポジションのある段)だけで日本語の約53%、下から2段目と3段目のみで日本語の約9割を入力できる。だから指が楽。
日本語はただでさえ仮名漢字変換でロスが生じるうえに、ローマ字入力だと、いわば2段階の変換をしていることになる。はなはだ非効率。せめて仮名を直接入力しよう。

Macで親指シフトするメリットもあります。
Macを親指シフト化するソフトをひとつ入れるだけで実現できる。もちろん、使い慣れた仮名漢字変換(ことえり、かわせみ etc.)はそのまま使う。
MacのJISキーボードは親指シフトに適している。特殊なキーボードなど用意する必要なし。

親指シフトを始めた日。その夜の感想は以下の通り。

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