「未来を読み書きしながら考え、作る」プロジェクト
プロジェクト概要
私たちが、未来だ。
目的1: AIが出てくる小説を書いて、読んで、AIが普及した未来について考える
目的2: 小説の執筆や読解にAIを活用することで、AIを活用する未来を作る
「未来を読み書きしながら考え、作る」プロジェクトは、未来を小説などの文字の形で表現して、考えるプロジェクトです。というとそのままSFプロトタイピングなのですが、あらためて出した理由があります。
オープンベータプロジェクトが始まってみたら、いわゆる「SF」から一気に変わり始めたなーと思いました。AIに普通に生成させてるし、評価基準も違うし、プロットレベルからフィードバックがはいるし、感想も様々だし、「逆の立場から書いてみた」みたいなのもできるし、正直驚きました。しかも、「小説の書き方講座」とか、書く前にたくさん読めとかそういう修行なしで、全然新しいやり方が生まれています。
すでにこの場において「新しいアクティビティ」が誕生しているという話
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これは未来を考えるプロジェクトであり、また、ものを書いたり読んだりすることの未来そのものだと思いました。
何をするか
未来のモデルとしてのSFをやろう:↑はSFプロトタイピングを、科学のやり方になぞらえて図にしたものです。SFを読み書きすることは、今の現実に未来を付け加えて考えることにつながります。今と未来をつなげるSF、面白くありませんか。
SF世界観:現実世界=モデル:現実
元の図と見比べたい
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色々な参加をしよう:小説を読んで書いて、考えてという全てのプロセスに参加する必要はありません。せっかくScrapboxなのだから、読むだけ、書くだけ、ついでに未来を考えてもいいし、AIの新しい使い方などを具体的に考えてもいいでしょう。
AIの力でものを書く:しかし、やはり想像力を一番かき立てるのはSF作品だと思います。ただ、SFを書くというと、既存の作品を読んで、世界観を考えて、プロットやアウトラインを作って、本文を書いてと様々なプロセスがあり、すべてが大変。それらすべてにChatGPTなどが貢献できる可能性があります。
読み書きを進化させて未来を作る:どうやらChatGPTは普通の自然言語処理ではできないタスクができるらしい。また、文章を書かせること以外もできるらしい。そして、既にAIを活用したSFが生まれているので、もう小説の読み書きの仕方自体が変わってきているといえます。ここはその最先端です。
SF Thinking 的な?
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今ここで何が起きているのかを観察して言語化していく、という理解
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この新しい「SFを読み書きする」という現象を理解すれば、AIの新しい活用法がわかります。これにはワークの研究という方法を使います。↓に図で示します。
知見を共有しよう:互いに書き方やネタ、AIの使い方などを共有して、楽しくやれるといいですね。
AIを活用したものの書き方を理解する:
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は「
エスノメソドロジー的ワークの研究」という方針でこのプロジェクトを研究しています。
大雑把に言えば、「人々が何を目指して、どう行動し、その目指すところと行動をどう結びつけているか」を研究するものです。それを「AIを使って小説を書く」活動に当てはめてみましょう。
AIを使って小説を書く人々(これからは「ライター」と呼びます)がどう行動しているかを見ていきます。ライターはAIをツールとして使い、キャラクター、プロット、設定などを作り上げていく。その行動全ては、ライターが目指す「面白い小説を書く」ことへ向けたものです。
エスノメソドロジー的ワークの研究者は、ライターが何を目指しているのか、その目標を達成するためにどのように行動しているのか、そしてその2つがどのように結びついているのかを分析します。たとえば、ライターがAIに対して指示を出すことでストーリーを進めたり、AIが生成した結果を見て調整を加えたりといった行動があります。これら全ての行動は、目標である「面白い小説を書く」に向けてのもので、その行動と目標がどうリンクしているのかをChatGPTのログやScrapboxの感想などからひも解いていくことで、エスノメソドロジー的ワークの研究者は「AIを使って小説を書く」活動を理解しようとするのです。
この研究をすることで、ライターがどうやってAIを使い、どんな戦略を立てて小説を書くのか、その方法やプロセスが見えてくるのです。このようなことがわかれば、より良い使い方をまとめたり、AIをよりよく使って執筆ができるシステムを作ることができます。
by
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連絡先・連絡方法
活動頻度・次回予定の共有先
活動頻度:参加者の任意
次回予定の共有先:このScrapbox
コントリビューター募集タスク
活動
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三田図書館・情報学会 第191回月例会「生成AIと研究・教育へのインパクト」登壇
感想
ここまでは書かれたSFの内容を読んで未来を考えることまでがゴールだったが、さらにその枠組み全体をメタに捉える感じ?
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出版社でライターやったり、小説書こうとして失敗したりしていたのですが、なんというか物書き界の大変さみたいなのをそれぞれゼロから突破してて、しかも楽しい。これすごいんすよ。だから、SFの内容だけじゃなくて、枠組みとか関わり方まで扱わないともったいないと思いました。
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プロンプトの案とか
感想の種類?
小説の感想や意見をさらに小説で返すやり方とか(返歌?)
Polis的なものの活用案とか
MEMO
うまく行ってるものをピボットする必要はない、今動いているものを分解して良い部分が何かを調べる