著 : ヨーゼフ・シュンペーター

from: 資本主義の先を予言した史上最高の経済学者 シュンペーター

ヨーゼフ・シュンペーターの最初の主著

イノベーションが経済の均衡を破り、それが成長の源泉となることを述べている

創造的破壊が未来を拓き、時間軸をずらす

大きく 3 つのパラダイムシフト

1. 外部経済から内部経済へのシフト

外部環境に依存するのではなく、企業が自らを変革することで、外部経済を変化させる

2. 受け身から主体性へのシフト

人間をふたつの類型で対比

静態的 : 快楽主義者、幸福主義者

動態的 : 拘束や抵抗に屈することなく、自分の信じる道を切り開く

行動の人 (イノベーションを実践するアントレプレナー)

創造的活動の喜びに目覚めている

経済は人間の主体的な行動によってつくられる、とする

思想家の精神とも同期 : 当時台頭しつつあった実存主義の哲学と呼応する

フリードリヒ・ニーチェの 「神は死んだ」 と同様、シュンペーターも 「市場 (= 神) の見えざる手」 という古典的経済学の呪縛から人間を解き放とうとした

3. 収穫逓減から収穫逓増へ

生産手法に制約がある限り収穫逓減の法則の力が支配的であるが、それをイノベーションの力で打破する