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CAST DUET
割と歯ごたえがあったので「自分の考えるプロセスを観察する」って目的にとても良かった
思考の過程の記録をとった

---まとめ
情報を描くことによる作業記憶の増強
モデル化することによる探索の高速化
書くことによって消えなくし、同じことを繰り返さない
ゴールからの逆算
見落としていることがあるはずだ探索
見落とし発見後、過去の記録から探索

---詳細
夕方購入、少しいじったあと、偏頭痛がひどかったので寝る
目を使わないで感触だけで解けるか試したけど難しすぎた
この時点でどういう振る舞いをするものかの大まかなメンタルモデルが作られた
夕食後、改めて解き始める
iPadを用意して図を描く
表裏を見て、どこに溝が彫られているかを図解
物理的に裏返してみることなく一目で確認できるようにした
「頻繁にアクセスする情報を一目で見れる形で表現することによる作業記憶の増強」
本当は作業記憶に入れて何も見ないで思い出せるようにするのが一番効率的
しかし人間の脳は「よしこれを作業記憶に入れるぞ」で入れることができない
そこで「見やすい形で書く」ことで作業記憶の代用にする

物理的に動かしてみることなくiPad上で動かしている
「現実世界のモデルを作ることで、現実世界を直接操作するより効率よく実験ができる」
今回の場合、しばらく動かしてみたことで輪が「表側に突起が出ている」状態だと表に溝がある赤の通路を通れて、それを180度回すと反対側では裏に突起が出ていて青の通路が通れる、ということがわかった
なので「輪っか」は「赤と青の2つの点の組み」でモデル化されている
物理的に動かすのと比べて早く試行錯誤ができる
しかし右の図まで進んだところで混乱して「道に迷った」感じがした

道に迷う=同じところに来たような気がする
これを確認するためには「同じ場所」かどうかを確認できる必要がある
上の図の書き方では、各時点で赤と青がそれぞれどこにあるのかわからない
あと、赤と青の色を切り替えるのは手間なので1色で表現したい
突起が上から下に向かっている形を丸で表現
進んで行った時に「前と同じ形になった」ことが確認できた(1)
なのでそこから先に進んでも意味がないことがすぐ判断できる
遡って、枝分かれできるところを見つけて別の道に進んでいる(2)
しかしそれでもゴールに近づきそうな道が見つからない(次の絵に続く)
この作業について
各時点で輪がどういう状態だったかを脳内で覚えておくことができない
そこでそれを記録することで消えなくしている
また「一覧できる形」にすることで「過去に同じ形が出現した」ことに気づくことができている

ゴールから逆算
どの道がゴールに近づく道かわからなかったので、ゴールから逆算した
それぞれの状態から遷移できる状態を書いてみる
しかし今までに書いた道と合流しない、何かを見落としている
(赤矢印は後から書いたもの)
(黒矢印を書いているのは「ここは一本道だよな」という検討をしている)

もう一度物理的なパズルを眺めて、見落としていた動きのパターンを発見した
今解説のために書いた図:
このパズルでは基本的に「隣のマスの同色の遠い側の通路だけが通れる」という仕組み
これは近い側を通ろうとするとリングの反対側(青丸)が枠にぶつかるから
しかしリングの反対側がパズルの外に出ている場合はその限りではなく、近い通路も通れる
何か見落としていること、盲点があるはずだ」という「盲点探索」「あるはずだ力

過去の記録を眺めて、リングの片側が外に出ている場合にこの遷移で新しい状態にできないかチェック
すぐ見つかった、そしてゴールにつながっている道にすぐ帰着できた
片方のリングを外すことができた

もう片方のリングを検討する
ここまでの考察が済んでいたからか、あっさりゴールへの道に帰着できた

というわけで2つのリングの外し方を改めて整理するとこうなる:

まとめ
情報を描くことによる作業記憶の増強
モデル化することによる探索の高速化
書くことによって消えなくし、同じことを繰り返さない
ゴールからの逆算
見落としていることがあるはずだ探索
見落とし発見後、過去の記録から探索