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社会関係資本
>社会関係資本とは、他の人に対して抱く「信頼」や、持ちつ持たれつなどの言葉で表現される「互酬性の規範」、そして人々の間のである「ネットワーク」のことを指す言葉です。市場では評価されにくい「集団としての協調性」を生み出します。
>参考:『ソーシャル・キャピタル入門――孤立から絆へ』(稲葉陽二著/中公新書)src

ネットワーク=人的ネットワーク=相手を知っていること、率直に話ができる心理的安全
集団としての協調性=チームワーク

これらが社内にある状態は、ない状態と比べて、高い生産性につながる。
なので「お金や生産装置がある」(いわゆる資本金融資本)、「知識がある」(知識資本)に類する資本の一種だと考える。

直訳で社会資本とも言うが、水道などの社会インフラと誤解されることがあるので誤解を避けるために社会関係資本という訳語が選ばれることもある。

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平易に言えば他人からの信頼信用。誤解を避けるためには「社会関係資本」と呼んだ方がいい。英語ではsocial capital ソーシャル・キャピタル だが直訳の社会資本という言葉が水道などの社会インフラ的な資本を指して使われる

1972年、明確な定義は1984年
人間の持つ資本は、文化資本経済資本、社会関係資本の3つ
社会関係資本とは人脈
これらの資本を多く持つ人ほど、進学や就職において有利であり高い社会的地位につくことができる
ジェームズ・コールマンはGlenn Louryの1977年の定義を用い、1988年や1990年の文献でこの概念を発展させ有名にした
野沢慎司 「第6章 人的資本の形成における社会関係資本 …ジェームズ・S・コールマン」『リーディングス ネットワーク論家族コミュニティ・社会関係資本』 金光淳訳、勁草書房、2006年。ISBN 978-4326601943。(原著: Coleman, James (1988). “Social Capital in the Creation of Human Capital”. American Journal of Sociology (The University of Chicago Press) 94 Suppliment: S95-S120.)
高校中退と社会関係資本の関係を調査した論文
社会関係資本の3つの形
ジェームズ・コールマン社会理論の基礎』 久慈利武訳、青木書店、2004年(原著1990年)。ISBN 978-4250204241。(原著ISBN 0674312252)。
コールマンの言うソーシャル・キャピタルは、ヒューマン・キャピタル人的資本)と対応する概念
ヒューマン・キャピタルは個人が持つもの
ソーシャル・キャピタルは、人と人との間に存在する
具体的な内容としては、信頼、つきあいなど人間関係、中間集団(個人と社会の間にある、地域コミュニティーの組織やボランティア組織など)の3つを含むもの

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