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取っ手
概念は言及しやすい言葉の「ハンドル」に繋がっていて、普段はそのハンドルで操作しています。
この「概念のハンドル」という言葉はDouglas Carl Engelbart由来
しかし日本語で「ハンドル」と言った場合、車についている回すものがイメージされる
操作するための取っ手の意味で使っている
取っ手


論文などに言及するのは出典を明記しなければならなくなった時に仕方なくやることで、普段から論文タイトルとかを脳内に置いていくとしんどい、だから自分で言及しやすい言葉を作ってそれを使う。
nishio「ハンドル」で車のハンドルをイメージされるので「取っ手」と言い換えてみたこともあるが、普段自分がこの概念に言及する言葉としてはやっぱり「ハンドル」がしっくりくるなー

>言葉を手に入れると、その言葉を使って思考をすることができるようになります。つかみどころのないモヤモヤとした考えに「言葉」という「取っ手」が付き、その取っ手をつかんで操作できるようになるのです。不定形な水はそのままでは持ち運べませんが、容器に入れると持ち運びができるようになるイメージです。

>たとえ自分にしか伝わらないものであっても、言葉は取っ手であり、あったほうが操作がしやすくなるのです。

>Engelbartは言語を、個人が、世界に対する認識を、世界をモデリングするための「概念」に分解するための手段だとしました。言語はこの「概念」にシンボルを対応付け、「概念」を意識的に操作するために使うものだとしました。この概念を意識的に操作することが「考える」ということだ、と彼は考えています。世界をモデリングする、とはどういうことでしょうか。それは世界を観察して、繰り返し現れる共通のパターンを見いだし、有用なものだけを選んでモデルを作ることです。デザインパターンは、たくさんのプログラムを観察し、繰り返し現れる構造に名前を付けたものでした。これはまさに「言語」を作り出しているわけです。言語を作ることで、人間は「たくさんのものがお互いにやりとりする代わりに、やりとりを仲介するものを作る感じの設計にしよう」と考える代わりに「ここはメディエイターパターンにしよう」と考えられるようになり、思考の労力が削減されるのです。これが概念にシンボルを対応付けることのメリットです。

Q: 「容器」とか「入れ物」の方が直感的には分かりやすいと思うのですが、なんで取っ手なんですか?
> The grasping and handling done by these mechanisms can often be facilitated if the concept is given an explicit "handle" in the form of a representative symbol.
の "handle" の直訳で、不定形な液体が容器に入っているメタファーは僕が執筆していく過程で事後的に生まれた、という時系列です。

Q: コップにしたら?
A: 脳内ではこれなのだがw
>」だと今度は「複数の食材が同時に入る器」のイメージが強くなりますね。そうなるのがむしろよければ「鍋」、ひとつの容器と1種類の液体を対応させるならシンプルに「コップ」が分かりやすいと思います。
なるほど...