ダイバーシティ生産について、落合陽一氏の主張をまとめると以下のようになります。

1. 20世紀のマス生産の時代から、21世紀は個別の問題に対応するダイバーシティ生産の時代へ移行する。ソフトウェアが課題ごとの問題解決をするようになる。

2. 人間の知性と機械知能をハイブリッドし、ハードウェアも組み合わせて多様性を作り出していく。標準化から多様化へのシフトが重要。

3. パラメーターの世界観で考える。腕の本数など、個人のパラメーターの違いを前提にした社会になる。

4. 個人の能力を最大化し、全員が互いにもたれかかる共依存の世界を目指す。コンピューターを活用して人をサポートする。

5. 合理性とエモーションのバランスが大切。非合理的なアートの追求などを通して、両者の差異を理解する。

6. 高齢化社会をネガティブにとらえるのではなく、ダイバーシティと捉え直す。テクノロジーで補完し、人口減少下でも成長できる。

7. 無責任な前世代の課題をテクノロジーで解決し、全員が機械と融合して誰も働かなくていい世界を目指す。

要するに、画一的な大量生産・大量消費ではなく、テクノロジーを活用して一人一人の多様性に対応できる柔軟な社会を作ることが、これからの時代に求められているという主張だと理解できます。

see マス生産とダイバーシティ生産