generated at
エンジニアの知的生産術 この本の流れ
「エンジニアの知的生産術」の「はじめに」の章から一部抜粋して紹介します。書籍について詳しくはこちら: エンジニアの知的生産術

この本の流れ

第1章「新しいことを学ぶには」では、正解のないことをどうすれば学べるのかについて考えます。丸暗記ではなく、状況に合わせた応用ができるようになるために、サイクルを回して学んでいく方法を詳しく解説します。 #学びのサイクル

学びのサイクルを回すためには、燃料として「やる気」が必要です。第2章「やる気を出すには」では、どうすればやる気が高い状態を維持できるかについて、12,000人以上のやる気が出ない人のデータを踏まえて解説します。 #タスク管理

学んだことは覚えておきたいですよね。第3章「記憶を鍛えるには」では、脳というハードウェアのしくみや、学び方に関する実験結果、そしてソフトウェアによって可能になった記憶を効率良く定着させる方法について解説します。 #間隔反復法

本を買いすぎて、山積みになってしまう人も多いのではないでしょうか? 第4章「効率的に読むには」では、本を読むことを中心とした情報のインプット効率の改善について、速読術とゆっくり読む方法を比較して考えます。

第5章「考えをまとめるには」は出力に関する話です。「学ぶ=入力」と考えがちですが、出力して検証することは大事です。しかし、たくさんインプットして知識量が増えると、それを整理して人に伝えることに苦しみを感じるようになります。人間は脳内の知識を他人に丸ごとコピーできないので、脳内の知識ネットワークを、切り取り、束ね、並び替えて、言葉や図に変換していく作業が必要です。本章では、たくさんのインプットを他人にアウトプットできる形にまとめる方法として、川喜田 二郎KJ法と私の執筆方法をベースに解説します。

知的生産術は新しいアイデアを思い付く方法だ、と考える人も多いと思います。私は「アイデアを思い付く」と「理解を深める」と「パターンを発見する」には共通の要素があると考えています。第6章「アイデアを思い付くには」では、アイデアを思い付き実現する方法について考えます。 #新結合

ほかにもいろいろ語りたいことは尽きませんが、ページ数は限られています。第1章~第6章では「何を学ぶか」(what)は決まっている前提で、「どう学ぶか」(how)を説明します。しかし、私はhowよりもwhatのほうが大事な問いだと考えています。第7章「何を学ぶかを決めるには」では、この問いについて考えていきます。

図::学びのサイクルと第3章~第6章の関係