イコールでないものを同一視し、差の拡大によって同一視できなくなる
真ん中の拡大縮小矢印がイマイチだけど。「近いけどイコールではないものをイコールだと
同一視しているケースで、その差が拡大するプロセスを通した結果、同一視していたものを同一視できなくなる」というパターン
関連話題として、ミスの可能性はゼロではないがゼロであると同一視しているケースで、その差が拡大するようなプロセス、例えば長いレポートラインでの伝言ゲームを行なった場合、ゼロであるはずなのにゼロだと思えない頻度で問題が起こる
逆に「同一視していなかったものが、差の縮小によって同一視できるようになる」というケースも理論上あり得るけど、特に面白い事例を思いつかない
「一見平等に見える資金の移動をランダムに繰り返すだけで格差が生まれる!驚き!」という話に対して、それは驚きでも何でもないという話をした。
tokoroten 「(結果の平等性が一見高そうな)平等なルールでも格差が生じる、驚き」という主張で、カッコの中を暗黙的に主張しているので、「結果の平等性が低いWTAなら、格差が生じるよ」というツッコミはズレてない?という話。
その主張は「結果の平等性が一見高そうな平等なルール」が、別に平等なのではなく「0に近い1」で、「0に近い1を繰り返し足し算したら100になった!驚き!」と言ってるも同然。0でない値を足しているのだから当たり前。
「最初から100を足したのと同じ」という説明を僕はしたわけだけど聞き手が0と1を同一視して100と1は違うものと思ってるならこの説明では伝わらないわけか。納得した。
改めて説明すると、全員に同額を配るなどを除くとどんなに平等に見えるとしても分散が非ゼロなので、所有金に独立に加えるなら全て「格差が拡大」するのです。大部分のケースでは格差が拡大するのであって、そうでないのがごく一部の特殊ケースなのだと認識を改める必要があります。