『はじめての構造主義』
面白い。文章も平易で前提知識があまりなくとも読める
前半はレヴィストロースの研究(民族学、神話学)について
後半は構造主義について
3章からが特に面白い
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数学、物理の流れ
1章 「構造主義」とはなにか
「構造」とはなにか
数学の「構造」のような抽象的な概念的なもの
「構造主義はこういうものです」的なことは1章には書いていない
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2章
要素ではなく、構造を見よ、ということ?
記号、音素、女性の交換とインセスト・タブー、
どれも狭い範囲で要素的に見ると対立概念が見えてこない
しかしもっとメタに、もっと構造的に見ることで関係性が顕になってくる
コミュニケーションの一般理論
社会とは、コミュニケーションの仕組みそのもの
人間は、交換する生き物
3章
構造主義以前のヨーロッパでは唯一存在する「真理」を探すものだった
しかし、構造主義は真理を「制度」だと考える
制度は人間が作るものなので、時代や文化によって異なる
従って、唯一の真理など存在しない、と批判する
変換と構造とは表裏一体
ブルバキ
オーストラリアの原住民の結婚のルールが、抽象代数学の群の構造と同じ
数学の研究の結果見つかったものが、実はオーストラリアの原住民の間ですでに使われてた
と、レヴィ・ストロースは考えた
だから、神話にこそ人間の思考が全て詰まっているのではないか
なんか、陰謀論ぽいな
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そこの「似ている」にどれぐらいの厳密性があるのかは問わないといけない
第4章 構造主義に関わる人びと
微分幾何学に示唆を受け、ボトムアップ的に。