>依頼を受けるだけでなく、数々の国際建築コンペに挑戦するが、「連戦連敗」だと安藤は言う。
> 「勝った人のアイデアを見たら、ほう、ここまで考えたかというのがありますね。負けたほうが勉強になります。あんまり勝ちませんから、ちょうどいいんじゃないかとも思っています」
>「建築というのは、人が集まって、それぞれの人生や未来を語り合う場所なんです。人と人が交わった、その時間の風景を、心の中に残す。建築は、人の心の中に住み着いていくべきものなんです。そんな記憶の積み重ねの上に、新しい世界が拓かれていく。私がつくりたいと思うのは『世界に冠たる建築』といったものではないですよ。人々が心からよかったなと、静かに記憶に残っていくような建築をつくりたい」