名目賃金
貨幣で支払われた賃金
例:月給20万円が30万円になったら名目賃金は50%上昇している
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>日本で実質賃金が低下することはあったが、名目賃金が長期間にわたって低下することはなかった。ところが現在、日本では、名目賃金が継続して低下している。
>人手不足が言われる中で名目賃金が低下しているのは、重大な問題だ。
>基本的原因は、零細非製造業の減量経営だと考えられる。
以下のグラフでは2013~ 低下してないように見える
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2019年ごろを頭打ちに下がっている
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2013年より前のデータはないの?
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野口氏の主張する"名目賃金が長期間に渡って低下することはなかった"は誤りでは?
>日本経済が完全雇用に入ったとみられる2014年前半から、多くの賃金データで上昇率は多少高まっている。代表的な賃金データである所定内給与の前年比は、同時期にマイナス幅の縮小が始まった。厳密な問題設定としては、なぜ賃金が上がらないのかではなく、なぜ賃金上昇がこうまで鈍いのかである。
>例えば、フルタイムで働く労働者の引退が増え、高齢者や主婦など労働時間の短い労働者が増えると、個々人の月給が上がっても平均的な月給は伸びず、押し下げられる可能性もある。ここにきて、人手不足の深刻化でフルタイム労働者の採用は一段と難しくなり、労働時間の短い労働者が増えているため、月給ベースの平均賃金は構成バイアスによって抑制されている可能性がある。
>高い賃金をもらう人が大量に退職し、入職する人の賃金水準が低ければ、構成比の変化の影響で平均賃金が抑制される可能性は十分あり得る。
玄田有史ら「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」(2017)
>総勢22人の研究者が、さまざまな視点から賃金が上がらない理由を検討している。
>構成バイアスを取り除くべく、賃金センサス統計の個票を使って、9―20万人の同一人物らしき人の賃金をつなぎ合わせた研究だ(疑似パネルの作成)。1993年から2012年の20年間で、年平均4%程度、中位値で2%程度上昇しているという分析結果が示される
>本書の研究では、前期・就職氷河期の大学卒の賃金は、前の世代に比べて、明確に低いことを発見している。さらに後期・就職氷河期は前期・就職氷河期よりも一段と低い。30歳代後半から40歳代前半に差し掛かっても、就職活動期の負の影響がいまだに続いているということだ。合わせると全就業者の3割近くを占めるため、このことも平均的な生産性上昇率や賃金上昇率に大きな影響をもたらす。