>『社会契約論』で定義した社会契約と一般意志の概念は、いまなお近代社会の原理としての意義をもっています。ルソーはしばしば、フランス革命とその帰結(ロベスピエールらによる恐怖政治)との関係から批判されますが、そうした批判は事後的で、ほとんど説得力がありません。