generated at
カラー&ライト

雑感
モノの塗り方をちょっと研究してみようかと思った
大まかな塗りの原理を抑えておけばラフに塗ってもそれっぽくなるのでは?という問題意識があり、サボり方に重視して読んでいる #原稿効率化
そのような視点で本書を読んだときの学び
「影の領域のテクスチャを描き込んでも殆どの場合無駄」→時間がないなら省略
自分の塗り方
キャラ物が多いので、背景の塗りかたが適当
速度重視で古典的なアニメ塗り
ベースカラー・1影・2影・反射光・リムライト(ハイライト)
多くのイラストレーターがしているであろう仕上げの工程はしていない(下塗り+αで終了にしている)
塗りはこういうことをしている。どこに差分があるのかを知っておくのは、自分がやるかどうかの判断のためにも有益


p.48
黒は白の例
明るい日光の中では、影に入っている新聞(白い紙)の方が、光が当たっている黒シャツより暗い
しかし我々は新聞のほうが明るいと思い込む
日中の光の中での明部と暗部の階調の開き
完全に真っ黒になると見えないので避ける
曇ってたり、地面が薄い色だと明暗比は小さくなる
この時に使うキーライトフィルライトの強さの比を照明比という
明度を10階調にすると、日光から影まで最大5段階
カメラのF絞りで言えば2 stop程度
慣れてないと2次光源を強く描きがち


p.74
補色を混ぜると固有の色相のないグレーになる
>残像と視覚の領域では、色の組み合わせは若干異なってきます。青の補色は黄色で、オレンジではありません
なぜ?基素
白と比較した場合に表面色から認識される強さ
飽和度は光の色の純度で別の概念
>人間の目は他の色よりも、黄、オレンジ、赤の色相の微妙な違いを認識しやすい
根拠は書かれていないが、MacAdamの色弁別長円面で同様の結果
人間の眼は暗いところで緑の識別が得意らしいので暗闇だとこの弁別領域は変わるかもしれない
印刷業界で使われる
アーティストがRGBを使う理由は慣れ
照明デザイナーやCGアーティストはRGBを原色、CMYを二次色とみなす
RGBは光の三原色だから
CMYの原色を表現する化学顔料がでたのは最近
アーティストが欲しいあらゆる特性を備えた顔料はまだ見つかっていない
カドミウムイエローライト
キナクリンドンマゼンタ
フタロシアン
は非常に近いが、後者2つは不透明が欲しい場合には不適
著者はYurmbyカラーホイールといっている
CMYの間にRGBを配置したカラーホイール
マンセル表色系に似てる基素
6色の原色

本書で得られる知見
影がどのようにできるか・影の代表的な名前
ライティングの手法。またそれが受け手の印象に与える影響
どのような意図でそのライティングを採用するか