Kinetoとは
「生徒同士の同期的なコミュニケーション」✖︎「生徒それぞれのペースに合った学び」
の両立が実現できる、革新的な授業プラットフォーム Kineto (キネト) です。
Kinetoの主な使い方
先生はKinetoに授業映像をアップロード/ライブ配信できます
生徒は授業を受けながら、Kinetoのボード上でお互いに考えや感情を共有することができます。
ふせん・手書きペン・投票機能など、さまざまなインタラクションの場が設けられており、生徒はkineto上でクラスメイトとコミュニケーションを取ることができます。
生徒は授業を受けながら、自由に一時停止や早送り、巻き戻しなどの時間の操作を行うことができます。
映像を巻き戻すと、他の生徒が貼った付箋や書き込んだメモも一緒に巻き戻っていきます
従来の授業の問題点
従来の授業形態には大きく分けてリアルタイム授業とオンデマンド授業の2種類があります。
リアルタイム授業
例: 対面授業、Zoom授業
❎ ただ、オンデマンド授業のような再生時間の操作はできません。
オンデマンド授業
例: Youtube授業、教科書
❎ ただ、リアルタイム授業のように他の生徒と感情の共有や議論はできません。
Kinetoはリアルタイムとオンデマンドのトレードオフを壊し、
生徒が意見・考えなどを自由に共有することができる、主体的・能動的な授業が実現できます。
先生が投げかけた質問に対し、生徒がふせんで意見を共有
生徒が疑問に思ったことをふせんに書き、他の生徒が反応
映像を見ながら自由に注釈などを書き込み共有
自分で調べた内容を、ふせんでシェアし合う
A or Bの質問に対して自分の考えを投票
さらに、感情の共有を通して、教室の「雰囲気」をつくる何気ないコミュニケーションも実現できます。
絵文字カウンターを連打して、感情を共有
感想やツッコミをペンで書き込み共有
それぞれの生徒が、自分にとって最適なペースで学ぶことができる授業が実現できます。
理解に合わせて再生を一時停止・早送り・巻き戻し
質問に対してじっくり考えたい際に、一時停止して自分の考えをまとめる
ノートをゆっくり取るためにスロー再生する
画面に疲れて少し休みたいので、一時停止して休憩する
時間がないので、早送りする
すでに知っている内容なので、次の単元の授業を先取りで学ぶ
なぜ従来の環境だと「生徒間の豊かなコミュニケーション」と「生徒がそれぞれのペースで学べる授業」の両立が難しいのか
「生徒同士の豊かなコミュニケーション」を実現するためには、生徒間で時間が「同期している」ことが必要です。
つまり、各生徒が同じタイミングに同じ体験をしている必要があります。
しかし、「生徒がそれぞれのペースで学べる授業」は、生徒同士が常に「同期している」状態では実現できません。
各生徒が一時停止・早送り・巻き戻しなどの操作をバラバラに行うと、授業は同じタイミングに同じ体験をするものではない状態になるためです。
なぜKinetoなら両立できるのか 🎉
Kinetoは、「時間」という要素に着目することで、この課題を乗り越え「生徒間の豊かなコミュニケーション」と「生徒がそれぞれのペースで学べる授業」の両立を実現しています。
ポイント1: 時間を共有している感覚
Kinetoを用いた授業体験では、実際には同期していない他の人とも「時間を共有している感覚」を持つことができます。
他の生徒と「時間を共有している感覚」があることによって、生徒がライブ感・緊張感を持って授業に参加できます。
付箋や手書きでコメントする際に、結果だけではなく入力過程も一文字づつ共有されます。
それによってコメントしている他人の存在を強く感じられるため、「時間を共有している感覚」を持つ事が出来ます。
[** ポイント2: 文脈の同期したコミュニケーション
Kinetoでは、生徒は時間軸上の「その時」に他の人がどう考えたか・感じたかを知れます。
そのため、他人と同じタイミングで授業を受けているかのような感覚を得られます。
また、コミュニケーション時のネタバレを避けることができます。
従来のオンデマンド授業では、コミュニケーションのために別チャネルを用意する必要がありました。
例: 議論用の共同編集ノート
しかし、そのような場では各生徒の進度が異なるため、すでに問題の答えを知っている生徒からネタバレを受ける可能性があります。
ただ情報を得るだけでは無く、授業体験を通じて学びを得るような授業ではネタバレは禁物です。
Kinetoであれば、教師がデザインする「学びのプロセス」を追体験する事ができます。
ポイント3: 弾性同期
Kinetoは、各生徒がバラバラのタイミングを視聴している場合でも双方向対話を実現できます
弾性同期とは
>非同期的に視聴しているユーザー同士を、再生速度の自動変化によって同期させるシステム
生徒間の再生位置のずれを、再生速度の微調整によって無くしていきます。
各生徒の再生速度が0.9~1.2倍速の範囲で自動的に調整され、生徒間のずれが吸収されていきます。
弾性同期によって、オンデマンド授業の自由な再生位置の操作と、リアルタイム授業の他人との同期を両立します。
その他ポイント
教師用の記録分析機能
教師のサポート機能として、アナリティクス機能を準備しています。
Kinetoでは、それぞれの学生がどのように⏸一時停止・⏩早送り・↩️10秒戻しなどの操作を行ったかが記録されています
このデータを、授業後の振り返りなどの用途に使用いただけます
さらに、繰り返し↩️10秒戻し操作が行われた場所を見やすくビジュアライズする機能も開発予定です
使用シチュエーション
対面授業で、各生徒が自分のiPad/MacからKinetoにアクセス
イヤホンをつけて、各生徒が自由なペースで授業に参加
他人と一緒に授業を受けているような授業体験が生まれる
弾性同期的に他の人と繋がり、双方向にコミュニケーション
オンライン授業で、決められた時間に各生徒がKinetoを開く
各自の家で、自由なペースで授業に参加
他人と一緒に授業を受けているような授業体験が生まれる
弾性同期的に他の人と繋がり、双方向にコミュニケーション
教師に質問が合った場合、Zoom/チャットなどを使用して会話
オンライン授業で、好きなタイミングで各生徒がKinetoを開く
他人と一緒に授業を受けているような授業体験が生まれる
弾性同期的な繋がりは運が良くないと生まれない
Q&A
実際にどんな授業で使うと良いのかイメージが湧かない
使ってみたい、どうすれば良い?
教師が授業中に拾えるコメントは、時間軸上で先頭にいる人のものだけ?
ライブ配信モードで使用する場合は、そうなってしまいます。
大きなデメリットだとは思っていますが、これは割り切っています。
事前に映像を録画するモードで使用する場合も、(当然ですが)生徒の発言で授業の展開を変える事はできません。
ただこの場合は授業中に教師の手が空いているので、出たコメントをKineto上もしくは別チャネル(Slackなど)で拾うことはできます。
Kineto上の生徒のコメントを効率よく拾えるような機能が
実装予定です。
開発/運営: ぐんま国際アカデミー高等部11年 青山