>情動は世界に対する反応ではなく、私たちが築いた、世界に関する構築物なのである。
>「すばらしい気分」のより細かな意味(幸福、満足、興奮、リラックス、喜び、希望、啓発、誇り、あこがれ、感謝、至福など)や、「ひどい気分」の50種類の陰影(怒り、腹立ち、警戒、悪意、不満、後悔、陰鬱、悔しさ、不安、恐怖、憤慨、怖れ、嫉妬、悲惨、憂うつなど)を識別する能力を持っていれば、脳は、予測、分類、情動の知覚に有用な多くのオプションを駆使して、状況に応じた柔軟な対応ができるだろう。感覚刺激を効率的に予測して分類し、状況や環境に即した行動を起こせるようになるのだ。