generated at
恐怖本能

(FACT FULNESSより引用)


危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み。
恐怖なことはリスクを過大視してしまう。実際のリスクは別ものだというのに。

メディアは関心を集めるため、この恐怖本能を存分に活かす。
年々、自然災害による被害はひどくなっており、死者も多くなっている印象があるが、実際はその逆。

飛行機事故の死亡者数の変化は劇的。
これは、1944年に結ばれたシカゴ条約の成果が大きい。
事故の報告書のフォーマットが統一され、他国の失敗から学べるようになった。
飛行機の安全性の向上は、人類がうまく協力できた成功例といえる。

テロと飲酒、どっちが怖い?
アメリカだけを見ると、過去20年にテロで殺された人は3172人
1年あたり159人
一方、飲酒が原因で死んだ人は過去20年に140万人
1年あたり6万9000人
飲酒による殺人や飲酒運転だけに絞ると、低めに見積もっても1年あたり7500人
つまり、アメリカではテロリストより酔っぱらいに殺される確率のほうが50倍も高い
しかし、テロのほうが怖いという恐怖本能が植え付けられている

恐怖と危険は違う
どうせなら、危険なことを怖がったほうがいい
恐ろしいと思えることは、リスクがあるように「見える」だけで、実際はリスクが低いこともある
上述の通り、テロや飛行機事故、核戦争などは恐ろしく見えるが、リスクはかなり低い
その反面、あまり恐怖に感じていない飲酒や交通事故のほうが、遥かにリスクが高い

自分に当てはまること恐怖本能を思い返してみる。
ちょっとした体の不調を、癌や重い病気と心配してしまうことが多い
Webで検索するほど深刻な病気がヒットし、怖くなる
他人のちょっとした言動や行動をフカヨミする
もしかして嫌われている?など
どこかで見た情報では、心配事の90%ぐらいはその後何ともなくなるらしい