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プラットフォームとアグリゲータ



>対談記事によると、Facebook Platformのプロデュースを担当していたというパリハピティヤ氏が、150億ドル(約1.6兆円)の資金を調達するために、ゲイツ氏にFacebook Platformについてプレゼンを行ったところ、ゲイツ氏は「そんなものはプラットフォームではありません。システムを利用するすべての人の経済的価値が、システムを作った企業の経済的価値の上で成立して初めて『プラットフォーム』と呼ぶことができるのです」と語ったとのこと。


>A platform is when the economic value of everybody that uses it, exceeds the value of the company that creates it. Then it’s a platform.

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ポッドキャストとトークンについて考えるというページにおいて、ぼくはプラットフォーム的な意味で「胴元」という概念を持ち出しているが、胴元と言ってしまうと最大の利得を得る存在というニュアンスがありそうな気がする。

インターネット」や「ウェブ」なんかは、特定の母体を持たない分散システムとしてまさにプラットフォームという印象がある。その上で行われている経済活動がすごい規模になっている。

特定少数の管理者が存在するようなシステムにおいては、囲い込みロックインの要素が強まれば強まるほど、アカウントの BAN などの強権の発動が行われれば行われるほど、手数料が高くなれば高くなるほど、利用者からの反発は強くなり、中立的なプラットフォームというよりは「うちのシマ」という雰囲気が強まっていくと言えそう。

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2008 年に上京してきた当時のぼくは「プラットフォームはかっこいい」という感覚を有していたように思う。このときに想定していたプラットフォームは「すべてを手中におさめた者」くらいの意味合いだっただろうか。自分もウェブサービスで一発当てて、たくさんの利用者を集めてバリューを生み出しまくるぞ〜といった気概があったと記憶している。

2022 年は少し捉え方が変わっていて、より Bill Gates が言うところのプラットフォームをかっこよく感じる気持ちが強まっているだろう。少し話はずれるかもしれないけれど、たとえばプログラミング言語Ruby であるとか、いらすとやであるとか、オープンで多くの人々に愛されているようなものがかっこいいと思う。

そんな中で Ethereum 等のパブリック・ブロックチェーンや、その上で動作するトークンや、コンポーザビリティといった性質に興味を引かれているのだろう。COTEN RADIO の資本主義シリーズのメモも関連しそうな話題。