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COTEN RADIO の資本主義シリーズのメモ
(書きかけ)

COTEN RADIO のエピソード 233 から 236 までが資本主義を扱った回でおもしろかったのでメモを取る。ぼくのコメントには june29 を付与しておくことにする。

(リンク先はすべて Google Podcasts のもの)

エピソード 233

以前にまとめた資本主義の 3 つの条件

封建社会だったヨーロッパで富の余剰が起こり、余剰分は誰のものか?という話になった。王様のもの?領主のもの?実力者たちのもの?

今回まとめた資本主義の 6 つの特徴
1. 市場経済を前提として成り立っている
2. 市場にとってよしとされること(儲かること)にしかインセンティブが働かない
3. 持続的成長が生産人口に依存してしまっている
4. 期待値(どれくらい儲かるか)を定量化することができる
5. 資本資本を生む
6. 資本主義は制度のようなシステムではなく、個々人にインストールされた OS である

上記 6 つの特徴がすべて課題を抱えているのが 2022 年の社会
1. 市場経済を前提として成り立っている
特にインターネットの登場によって前提が大きく変わってきている
「個人が商品を購入して所有する」という、市場にとっての前提が揺らいできている
2. 市場にとってよしとされること(儲かること)にしかインセンティブが働かない
儲かることだけを追求するとマネー・ゲームに陥る
環境問題を起こしていても儲ければオッケーとなりがち
「儲かるものに投資する」が加速して金融商品ばかりに投資されるようになる
3. 持続的成長が生産人口に依存してしまっている
4. 期待値(どれくらい儲かるか)を定量化することができる
5. 資本資本を生む
富めるものがますます富む、The rich get richer
貧困の問題は解決が進んでいるが格差の問題は深刻化している
6. 資本主義は制度のようなシステムではなく、個々人にインストールされた OS である

ポスト資本主義への意識が高まっている。

近代の考え方が現代まで続いている。社会の現状は近代的、ポスト資本主義は現代的、と言えるかも。

近代の特徴のひとつめは「時間空間が分離した」こと。時計が発明されて、人類が共通の「時間」の中で生きるようになった。それ以前は、たとえば農家の人はその土地の「日の出」「日の入り」に合わせて活動するとか、その場所での「時間」感覚というものがあった。みんなが同じ時間を生きているという感覚はイギリスから始まった。

ふたつめは「脱埋め込み」。近代より前は、個々人は社会の中に埋め込まれていた。社会が「自分は誰であるか」を規定してくれていた。「武士の息子」とか「◯◯家の長女」とか。近代は、自分が誰であるかを自分で決めなきゃいけない時代。

みっつめは「再帰性」。スペイン語には「起きる」という自動詞がない。なので「私は私を起こす」という、他動詞を使った言い回しになる。「私は私を◯◯する」という使い方は再帰動詞と呼ばれる。近代では、自分で自分の行動を制御できるという発想がある。

近代化の背景には国民国家の登場がある。国民の情報がデータベース化された。戸籍。

近代社会の構成要素 4 つ
管理された社会
軍事力を持つ社会
工業化した社会
資本主義を持つ社会

産業革命によって経済成長が起き、中産階級が増えた。商業を中心とした自由主義の流れが生まれる。ヨーロッパ目線で見たとき、アメリカ大陸の発見によってもたらされた富がある。砂糖プランテーション。農場での奴隷の管理のノウハウが、工場の管理に転用されていった。貴族のような身分はないがお金はたくさん持っている中産階級の人が増えて、民主主義の勢力を拡大していく。

エピソード 234

エピソード 235

エピソード 236