Scrapboxでの考え方
ポケット一つの原則とこうもり問題
> すべてのものや情報は、利用される文脈に応じて複数の属性を持ち得る。しかし、階層構造のように、各項目を木構造の末端にあてはめて分類する方式(図書館資料など)では、項目が持つ複数の属性のうちの一つだけに着目しなければならないという制約がある(たとえば「自民党税制調査会の記録は政治と税金のどちらに分類するか」など)。こうもり問題とは、その制約が原因となって生じる諸問題を指す。
> 「こうもり問題」という名称は、コウモリが獣と鳥(翼を持っていること)の両方の性質を持っていること、またはそれを元にして作られた、コウモリが鳥と獣の両方に取り入ろうとして最終的にどちらからも村八分にされたというイソップ童話の卑怯なコウモリに由来していると考えられている。
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しっかりナレマネ最適化されていない資料は「格納した本人」以外見つけられないのが普通
聞きましょう。
まずは資料があるかどうかを。
つぎに資料の探し方を。
聞くときは「ここは探したんです」を伝えましょう
探し方はあってるけど見つからなかったのか探す場所がそもそも間違ってたのか
資料格納の仕方がどう考えても悪かったのか。
検索手順。伝えることで原因が見つかりやすくなります
立つ鳥跡を濁さず。BoyScout rule
初手、聞くのはOK。探すのはOK
聞いたものをちゃんと資産に繋げましょう
絶対にメモをとる。言葉にする。
メモの内容が正しいか?その場でその人に確認する。
とったメモを「他の人」でも見つかるようにする。
これを繰り返すことで、「資料を探すのにかかる時間」がどんどん減っていきます。
みんなでやりたい
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Scrapboxは(多分)隠れたUX目標があります
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Scrapboxは
「雑なメモ/数行だけの走り書きを書いても気にならない」「アイコンでワイワイしたくなる」「書きながら考えるのに適している」
結果、暗黙知がへり形式知が増えるツール。
Scrapboxを起点にどんどん知恵が生まれていく。
つまりScrapboxを上手に組み合わせることでKnowledgeがたくさん生まれるようになります。
Scrapboxはもう、全てが素晴らしい
Document Toolが苦手な「画像」を
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が完全にcoverしている
Document Toolのくせに「ついつい対話/記載したくなる」ようなUI/UX設計。洗練されている
アイコン記法( ⌘ + I
)による「意見の書きやすさ」
全ての行に「●」がつくことによる「短文箇条書きの促進」
最初は行がゼロ、しかし書けば自動で増える。これによる「Scrap(短文,メモ)作成の促進」
更新が高頻度で通知され、人が飛んでくる。書けば助けてもらえるかもしれない。だから思考メモも書きたくなる
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Scrapboxは検索において「ページを直接探す」ことを基本的にしません
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ここからは基本的なScrapboxを使う上で重要な考え方の話をします
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Scrapbox Projectは情報公開範囲ごとに一つです。できるだけ少ない方が良いです
扱うテーマ。じゃない
セレンディピティを生むためにも。ポケット一つの原則のためにも一つ。
「この情報、誰まで公開しようか?どこに格納しようか?」は思ったよりも思考のハードルになる
ちょっとした考え方
UserCSS
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はUserCSSはできるだけ使わない
「思考のため」にすごく凝って作られたtoolなので変に阻害したくない
色付け・下線と言った「目を惹く表現」を実現するとそれを使いたくなる
アウトライナーがしにくくなる
テキストの再利用もしにくい
何より「ありのままで読みやすい文章」を作らなくなる
UserScript
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ちょっとしたUserScriptが「Scrapboxの使いやすさ」を激変させます
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は便利機能をよく作る
基本は「ショートカット」を作っている
頻繁にやりたいこと、漏れなくやりたいことはUserScriptを作る
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太字・斜体・下線…文字装飾は使わないのがBetter
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は出来るだけ使わない
Scrapboxの「コードブロック記法」で簡単にテンプレ管理をしよう

のShortCut
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Linkのためによくやること
範囲選択して [
Suggestを活用したLINK作成(行末で [
してから文字入力。Tabで選択)
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(

Ctrl + I
)にて自分のアイコン入力
範囲選択して [
。そのあと .icon
と自分で入力
Suggestを活用したICON入力(行末で [
してから文字入力。Tabで選択し ⌘ + I
)