PERTの手順を実例を元に学んでみる
そもそもPERTは「プロジェクトマネジメント」の肝です。
アプローチ図を作り「タスクの実行順序」や「抜け漏れ」、「実行時の注意点」を丸裸にします。
> Program Evaluation and Review Technique(プログラム・エバリューション・アンド・レビュー・テクニック、PERT)とは、プロジェクトマネジメントのモデルの一種であり、プロジェクトの完遂までに必要なタスクを分析する手法である
どんな仕事でもPERTを意識してください。
小さい仕事であれば、ぶっちゃけなくてもできますが。
小さい仕事で「PERT」し慣れていないと、大きな仕事でプロジェクトマネジメントできません。
関連資料として以下も参考に
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まずタスクを洗い出す
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タスクを分解する
「分解すべきタスク」の見極め方
時間がかかりすぎるもの(30分以上・60分以上と決めておく)
初動のイメージがつかないもの
分解しないと、実行時に困ります
初動が見えなくて、やるのが億劫になる
「時間があるとき」まで実行が延期される
作業を始めてから「これが足りなかった」「ここは人に頼らないと進まない」と気付く
タスク分解を通して、「実際に作業している自分」を想像するように。
想像できない場合は、分解が足りません
タスク分解task | task(分解した) |
記事の企画をする | 内容の設計やレイアウトなど |
記事を作る | テキストの作成 |
| コピー作成 |
| 校正と修正 |
画像・写真を差し込む | 写真の撮影 |
| 図解内容の相談 |
| 図解の作成 |
| 図解の挿入 |
印刷する | 印刷 |
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タスクのGoal状態・Start状態を明確にする
Goal,Start状態を明確にするのはMustです。
明確にすることで、
1. 「今やれること」がすごく少ないことに気づき、やることが明確になり、やる気が湧きます
2. 「事前準備が必要なタスク」が明確になり、できないタイミングで実行することがなくなります
3.
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の図式化ができるようになるので、「タスク漏れ」に気づきます
タスク一覧task | Goal状態 | Start状態 |
内容の設計やレイアウトなど | 概要できた | |
写真の撮影 | 素材が揃った | 概要できた |
テキストの作成 | 本文できた | 概要できた |
コピー作成 | 記事の初稿ができた | 本文できた |
図解内容の相談 | 図解の方針ができた | 概要できた |
図解の作成 | 図解ができた | 図解の方針ができた |
図解の挿入 | 記事の初稿ができた | 図解ができた |
校正と修正 | 印刷できる状態 | 記事の初稿ができた |
印刷 | 記事が手元に紙である状態 | 印刷できる状態 |
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(番外編)PERT的に、タスクを一覧化する
PERTの値from | to | time | Task |
1 | 2 | 60 | 内容の設計やレイアウトなど |
2 | 3 | 10 | 写真の撮影 |
2 | 4 | 60 | テキストの作成 |
4 | 7 | 30 | コピー作成 |
2 | 5 | 20 | 図解内容の相談 |
5 | 6 | 10 | 図解の作成 |
6 | 7 | 5 | 図解の挿入 |
7 | 8 | 30 | 校正と修正 |
8 | 9 | 10 | 印刷 |
状態status | Details |
1 | |
2 | 概要ができた |
3 | 素材が揃った |
4 | 記事の初稿ができた |
5 | 図解の方針ができた |
6 | 図解ができた |
7 | 記事の初稿ができた |
8 | 印刷できる状態 |
9 | 記事が手元に紙である状態 |
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
を元に図で表現する
図を作ることのメリット
1. タスクにかかる時間を整理することで、クリティカルパスが明確になり、「絶対に劣後させちゃいけないタスク」がわかります
2. 線が繋がらないところが明確になり、「タスク漏れ」に気づきます。
3. 最後のGoal(今回は9. 記事が手元に紙である状態)に繋がらないタスクが明確になります。そのタスクは「やる必要がない」ものです