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Discordこま#2484
成り行きでソフトウェア開発の仕事につき、「んー?」と思っている時にアジャイル開発に出会う。中でもeXtreme Programming(白本2nd Ed.)の第5章で掲げられている「人間性」の項に心を動かされた。

> 人間がソフトウェアを開発する。このシンプルで逃れようのない事実によって、利用可能な方法論の多くがその効果を失っている。ほとんどの場合、ソフトウェア開発は人間の欲求を満たしていない。人間の弱さを認めていない。人間の強さを活用していない。ソフトウェアを人間が開発していないかのように振る舞えば、関係者にかかるコストが高くなり、人間の欲求を認めない非人道的な行為によって、人間性が失われてしまう。こうしたことは、高い離職率に伴うコストや組織の崩壊、クリエイティブな行動の機会損失など、ビジネスにとっても好ましいことではない。
> 優れたチームが素晴らしいのは、メンバーたちが信頼関係を築いてから一緒に働くことによって、みんなが自分らしくいられることである。
(同前)

アジャイル開発デザインパターンとの両面からクリストファー・アレグザンダーの思想に辿り着いたが、デザインパターンではアレグザンダーの思想の重要な部分が(意図的か非意図的か)落ちていることに気付き、「どうしてそうなったのだろう、アレグザンダーの思想からソフトウェア業界が学べることはまだあるんじゃないか?」と考え始めて今に至る。

Scrumは単なるフレームワークという認識があり、あまり興味がなかったが、近年A Scrum BookJames Coplienの講演で無名の質全体性という話がでてきて関心が出てきている。

開発プロセスやソフトウェア設計に強い関心をもってオブジェクト指向やら何やら学んできたが、原点は「仕事を楽しくやりたい」という思い。今までの経験からすると、楽しくやるためには着々と前に進んでいる感覚が大事だった。仕事のソフトウェア開発も滞りなく前に進めていけるといいなと思っている。なかなか難しいのだけど。。