generated at
ハイキュー!!

ハイキュー!!なんかすっごい現代っぽい。そしてジャンプっぽい。熱血、青春でそのまま行かない。必ず笑いにクネって落とすのが「人気漫画」って感じする。たとえば以下のシーン。因縁の音駒高校との練習試合と聞いて、回想シーンに入る鵜飼コーチだが、すぐに左ページでお笑いに。


それとやたら試合する。3巻まで読んできてるが、ここまで練習、特訓の描写ほぼなし(早朝練習の描写が多少あったが、練習よりもゲーム中の気づきでプレイヤーが強くなる)

ジャンプの漫画は友情・努力・勝利の三本柱なのだけど、いきなり努力、つまり修行編に入ると冒頭で若干スピード感が落ちてしまうので、登場人物をどんどん新しく出しつつ、ずっと試合ばっかしてる。チーム内での3on3、県内ベスト4勢との練習試合(そしてここで勝ってしまう)、音駒高校との練習試合......の前のチーム内での練習試合。これで3巻まですべて埋まってる。


合宿まで練習、練習、練習だと言うけれど、練習の描写はたったの3コマ。あとはカレンダーで時間の経過をあらわし、タイムワープ。すぐに練習試合へ。


練習試合がメインなところや、戻ってきたエース東峰とチーム内での模擬戦で当たるところとか、スポーツ漫画というより、スポーツ漫画の仮面をかぶったバトル漫画(ジャンプ正統)という感じで、戦うことで本当に味方になる感じ。ベジータ倒すとベジータが味方になる感じ。

東峰、西谷という二人がいろいろあってチームから抜けていた、その「いろいろ」も結構複雑そうな理由があったのだが、こういう場合、「チームにそいつらが戻ってくるために次の試合、勝たなければ!」といった展開が今までの漫画(それ以前の時代の漫画)だとあった気がするけど、さんざ「チームを離れたトラウマの理由」とか提示したあげく、でも、結構あっさり東峰もチームに戻ってきてしまう。まあ、ぼくらがスラムダンクで「ちっともバスケをしないバスケ漫画」すら見せられてた世代だから、そう感じるだけかもしれないけれど、ファスト化進んでるなと。

現代化してるのでポリコレ配慮も進んでるとは思うのだが、それでもマネージャーは女子。ただ、たまに性的目線をチームにもたらす程度でほとんどあまり今のところ存在感がないというか、「存在してます」という存在感しかないというか。「女性キャラ入れろ」と編集に言われて入れただけって感じがする。

先輩後輩関係も結構あいまいで、作中人物に「そういうの好きじゃない」とまで言わせてる。