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インターネットすると孤独感が増す
>ボブ・クラウトの独創性に富んだ研究の一つで、転勤で新しい街に引っ越した成人を対象にした長期研究では、インターネットに多くの時間を割く人は対面での新たな友人関係づくりをする時間が少なく、 その結果、憂うつ感や孤独感が増すことがわかった。 また、 インターネットを利用するようになって一、 二年目の七三世帯、 一六九人を対象にした彼の別の研究では、インターネットを使えば使うほど、 家庭内でのコミュニケーションが減り 社交の輪も小さくなり、 憂うつや孤独を感じる可能性が高くなることがわかった。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー・420ページ

>フェイスブックなどのソーシャルメディアは、簡単に人と会えないときに友人関係を保つ媒体としては非常に有益だ。 だがそれは、継続的に関係を深める努力をしなかった友人関係が時間の経過と共に自然消滅するスピードを鈍化させているだけのように私には思える。 どんなデジタル技術を使っても、 よほど強い絆がない限りは、 友人が知り合いへ、そして昔の知り合いへと静かに格下げになっていくのを防ぐことはできない。 どうやら友人関係を維持するには、 時々顔を合わせて友情の「火花」 を再燃させることが不可欠なようだ。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー 418ページ