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ポケットでスマートフォンを鳴らしっぱなしにする話
POPEYE が「ぼくの好きな音楽」という特集で、その中でアレックス・オノルドが「ポケットで iPhone をかけっ放しにしてる」って言ってたので、それの真似して、ポケットAndroid 突っ込んでスピーカーで音楽を鳴らしながら適当に身体動かすようになった。短パンのポケットの中で鳴らすとなんかスカスカなんだけども、その気軽さがイイ。ブルートゥースのヘッドホンでも買うか、とか思っていた。けど、止めた。

適当に身体を動かすのは、部屋の隅っこだったり、廊下だったり、家のひさしの下だったり、家の前の通りだったりする。アレックスも言っているけど、周りに他に人がいなくて迷惑を掛けないというのは前提ではある。前提ではあるけども、散歩しながらポケットで音楽を鳴らしていると、周りの音の方がもっと大きくて、すれ違う人たちはたぶん全然気づかない(田舎での話です)。だから、ポケットAndroid のスピーカーから流れるスカスカの音と、通り過ぎるクルマの音や自転車の音、風が木々を揺らす音、遠くを電車が通る音、ガード下のエコー、信号機のメロディー、塾帰りの学生の声なんかを混ぜながら街を歩く。

そんなふうに、町外れのホームセンターまで歩いて、踏み台とカメのえさを買って走って帰ってきた。