二項関係
binary relation
二変数関係 (dyadic relation, 2-place relation)
集合
Aと
Bに対して、それぞれの要素同士の間に何らかの関係
Rが定義される場合、その関係性は
A \times Bという
直積集合の
部分集合となる。ここではこの部分集合を
Gとする。
Gは集合
Aと
Bから要素
aと要素
bを取り出して
順序対(a, b)にしたものの集合になる。
(a, b) \in Gとなることを、「aはbとR-関係を持つ」といい、a R bまたはR(a, b)と書く。
R = (A, B, G)
集合として、関係があるかないかしか提示しないことに注意。(計算をするわけではない。)
例 (Wikipedia の記述を改変)
4つの「もの」{ボール, 車, 人形, 拳銃} と4人の人間 {ジョン, メアリ, イアン, ヴィーナス} を想定する。
ジョンはボールを所有し、
メアリは人形を所有し、
ヴィーナスは車を所有するが、
誰も拳銃は所有しておらず、
またイアンは何も所有していないものとする。
このとき、「~は~に所有される」という二項関係は
R = (\{ボール, 車, 人形, 拳銃\}, \{ジョン, メアリ, イアン, ヴィーナス\}, \{(ボール, ジョン), (人形, メアリ), (車, ヴィーナス)\})
によって与えられる。
個別の関係性は、"ボール R ジョン" のように書く。
特によく現れる二項関係
関連
参考