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要素主義

要素主義的な発想では、合成物を構成する独立した個物が存在することを前提とする。
全体とはその自立的な個物を統合していった結果である。

対象全体の部分をすべて細かく見ていって、その各々の部分についての解析を完璧に完了させれば、そのときにはその対象全体も完璧に把握できるというような発想。
例えば、或る文章について、その文章中に出てくるすべての言葉の定義を知れば、その文章の意味も知ったことになる……というような発想。


要素主義というのは何か
個物を集めてゆけばやがて体系が出来上がる、という考え方であると思われる
還元主義みたいなもの?
全ての要素についての知識を得れば、そこから全体の知識を構成してゆけるという考え方



心理学における要素主義
というものを説明しようとするときに、そのアプローチとして、「心は何からできているのか」という視点から解説してゆこうとする。
ヴントが代表的。
すなわち外的なものに対する内的なもの(心の反応)を対象。
データは内観法により得られる。そこで得られた要素を組み合わせることで、意識はこういうものだと表現することができると考えたらしい
これと対比されるのは機能主義である。
「心は何のためにこのようになっているのか」という発想である。
心理的現象について、「この機能は何の役にも立っていない」と判断されれば、その現象は無視される可能性がある。
そうなると、《 役に立っている 》という事前判断で、現象の価値が左右されることになる。しかし、その事前判断はどこまで正しいのか。





丸山圭三郎はソシュール解釈において反要素主義という性格を取り出す。
要素主義の反対は、全体論というようだ。
たしか要素主義の批判でゲシュタルト心理学が出てきた……?
まず全体があり、個物はその全体のうちに置かれてのみ価値(意味)を持つといった考え方?
要素主義的な発想に反して、反要素主義は、個物を集めるだけでは体系は出来上がらない、と主張するだろう。