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第2回プラグマティズム読書会VCメモ(久住)
久住視点でのプラグマティズム読書会第2回VCの備忘メモ

場所:会議室102
時間:2022/03/17 22:30〜28:00
目的:パースの思想の一端を紹介
参加者:Yuriさん、フミヤさん、akillaさん、ラッコさん、はじめさん、NASUCUBEさん、はむちさん、miさん、久住哲さん(……かな)


プラグマティズム未実装
プラグマティズムの格率は、探究は、方法論とされる以前から人々が行なっているが、それを思考のモデルとして採用した理論や制度はない(なかった)

プラグマティズム読書会第2回VCにて、ローティ自文化中心主義をとるとローティ自身の内側での矛盾を抱えることになる、という指摘があった、と解釈した。
(うまく理解できたか分からない)
相対主義をつきつめれば、集団ではなく個人単位で考えなければならない。
この自分の理解も曖昧である
ファシズムを避けるべきだという意見に対して何も言えなくなる
これに対して、ファシズム(という考え方)を避ける必要はないという話があった
避けるべきは、その思想が現実に適用されて、暴力的なことが起こること
このように、思想と現実(起こること)を分けることで、ローティに対する批判を回避できるのではないかという意見が出された……と私はその場で解釈した
合ってるかは分からない
その確認は、ローティを読み、ローティへの批判を読むことで、いずれなされるだろう


パースはなぜデカルトを持ち出したか?
パースの言う生きた疑念は、デカルトの方法的懐疑と両立不可能なものではない。
デカルト的な方法を持ち出したのは、レトリカルな意図によるものだったのか
ここらへんは原典に当たらなければなんとも言えない。
『プラグマティズム古典集成』に当たればいいかもしれない
「明晰さ」の意味をズラすための戦略ではあるかもしれない
意味をズラすは間違い。
パースは、プラグマティズムの格率にもとづく第三の明晰性が現れても、第二の明晰性は無傷のまま残ると言っている。

デカルトの明晰さ
VCでデカルトは深く言及されなかった
デカルトは、明晰さのためには懐疑が必要条件だと考えている
これは独特で興味深い
悪霊が登場するのは用心を強めるためで考察したことがあるが、生憎ページを消したのだった。
しかし、消したページは個人非公開プロジェクトに残してある。
そことこのページリンクしておこう。
External linksすばらしい!好き!

パースの論敵
VCでは、暗にアンチ・カントなのではないかという話も出た
『純粋理性批判』を読み込んでいて、それが身に染み付いているがゆえに、そこへの(内からの)批判も芽生えたのか

プラグマティズムの論争
デューイと論理実証主義で何かあったような
ジェイムズとラッセル
ラッセル『西洋哲学史』でプラグマティズムがこきおろされる。
(ラッセルはジェイムズの実在論はかなり高く評価しているらしい。ジェイムズの真理論を批判している。)
その批判の妥当性についてパトナムが『プラグマティズム——限りなき探究——』で書いている

久住がプラグマティズムに興味を持ったきっかけ
自分の考え方が間違ってるという直感
自分の本質主義が間違っている
自分を否定する自分は親プラグマティズムであるが、否定される自分は形而上学的である

パースの微妙にみえるスタンス
信念を理想的な収束点としながらも、その収束点を先取しているようにもみえる
この点にジェイムズやローティはひっかかった?
収束するということは、はじめからそうなるべく「運命づけられている」ということ
この点で観念論的になる

パースは独特な観念論をとっていた。
たしか、魚津郁夫『プラグマティズムの思想』に書かれていたような
『プラグマティズム入門』のp248で「観念論的実在論」という奇妙な言葉が紹介されている。英語だとIdeal-realismという。
これは植物にも意識があるが、その意識は眠っていると言ったベルクソンよりも過激かもしれない。
ルドルフ・シュタイナーの見方にも近いのか

可謬説の重要性はうまく説明できんかった
可謬説をうまく説明できないのは、それと絡み合っているパースの別な概念を理解していないから。
理解すべき諸概念
直観を否定し、全ての認識は推論だとする
実在を仮定し、経験概念を拡張する
探究の主体を共同体に置く

脱線:デカルトと神
プラグマティズム読書会VCの前に『省察』を読み返そうとした
時間なくてやる気が足りずにちゃんとは読まなかった
副題が、
デカルトのなかで神はかなり重要ポジションに見える
神抜きにしてデカルトの思想は完全に理解できない気がする

後半のVC展開
性格の話があった
トキポナの話も少しした

はじめさんがピックアップした話題
哲学初心者と哲学書経験者の差

たすけたい
『歎異抄』に感動することに感動する

パーソナリティは変わらない

自分のためにして結果人が助かる

外国人になる

プラグる

反省
一番の反省は、質問にうまく答えられなかったとか、進行を分かりやすくできなかったとかではなく、睡眠の話を安易にしてしまったことだった。
俺は睡眠がガチで好きだが、睡眠に悩む人はけっこういて、そういう人がいるかもしれないのに「寝れて幸せ」というのは配慮が足りない可能性があった
実際、VCにも睡眠に悩む(悩んでた)人はいた。
久住哲「自分は何々できて幸せ」ということはあまり言いたくない。

用意してた流れのメモ
本の内容の紹介
探究という方法論
プラグマティズムの格率
パースの真理論
「探究」について
観念を明晰にする
懐疑について
信念のネットワーク
「反デカルト主義」
可謬説
プラグマティズムの格率
条件文
欲求と信念
プラグマティズム
パースの真理論
探究の4つの方法
科学的探究の方法
探究の共同体
理念としての真理

またやりたいですねakilla