>「ツァラトゥストラ」第一部冒頭の「三つの変化」
> 忍耐強く、重荷を一杯背負い、畏敬に充ちて「汝なすべし」の理想のもとに、伝来の価値を信じて生きる
>旧来の価値や義務に対して否を言い、「われ欲す」の鬱勃たる意欲において、新しい価値創造のための自由を自分に強奪する。しかし獅子は新しい価値そのものをまだ創造できず
>無垢と忘却において創造の戯れを開始し、聖なる肯定を言って、自分の意志を意志しつつ、いわば「われあり」の立場において、自分の世界を獲得し終えねばならない
>ニーチェはこれと同趣旨のことを、遺稿のなかでも、知恵にいたる道の三行程として語っている(『生成の無垢』)。
> (cf. 『ニーチェを知る事典』pp. 129-30)