最強者の法
元のフランス語
le loi du plus fortあるいはle droit du plus fort
droitは「権利」とも「法」とも訳されるのでle droit du plus fortが「最強者の権利」と約されている場合もある
みんなの解釈
ルソーは「最強者の権利」なんておかしいと思っている
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「最強者の権利」はおかしくないと思っている人たちもいた
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ルソーはこう考えた
主人が奴隷を支配するという事態が成立するには権利(そして義務)というものがなくてはならない。
暴力だけによる支配を想定すると
権利の出る幕はない。
力が権利をもたらすと考えると、そんなものは権利ではなくなる。
力とは別なものによって権利がもたらされると考えなければならない
conventionによって権利がもたらされるとルソーは考えたのだろう
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契約(平林初之輔訳)
約束(岩波文庫)
合意(光文社古典新訳文庫)