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充足理由律



久住哲 『単子論』p313「事象の根本的生産」で、十分な理由の例が述べられている
そこでの理由というのは、ある種の技巧・工夫である。
その例は、一定の規則で盤を埋めていくゲームであるが、最大限に盤を埋めるためにはでたらめに置くのであっては難しく、可能な最大盤面のための計算された配置が必要である。その理想的盤面を実現するための一手には理由がある。なぜその一手がその時点でそこになされるかに理由があることになる。それは、目がけられた目的を実現することに資するという理由である。


ムージルは『特性のない男』で充足理由律をもじって不充足理由律という概念を使っている
『可能性感覚』の第二章はこのへんの関係を論じている