generated at
『特性のない男』
論文や研究書で使われる略称はMoE

概要
ロベルト・ムージル未完の大長編小説。
思想・哲学・文学・芸術・宗教・政治など、さまざまな事象が扱われた小説である。それらはしばしばエッセイ的に語られる。
第一次世界大戦前夜のオーストリアとおぼしき国家(カカーニエン)の首都ウィーンが舞台。ある一年を描いている。
1930年に第1巻が、1933年に第2巻が出版された。

あらすじ
第一部 「一種の序文」
第二部 「同じようなことが起る」
第三部 「愛の千年王国の中へ(犯罪者たち)」
父が死去し、ウルリヒは平行運動から距離を置き、存在さえ忘れていた妹のアガーテと暮らし始める。
第四部 「 一種の終り」
書かれる予定だったが、定稿として完成することはなかった。

翻訳
日本語訳には、新潮社高橋義孝監修のものや、松籟社『ムージル著作集』加藤二郎訳などがある。未定稿・遺稿の一部をあわせて二段組で六巻。
何章かは、田中一郎氏による訳が、ネット上で読める。

取り扱っている記事

リンク
『特性のない男』の話……感想や考察ページリンク集