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アンビエント・ミュージックっぽいものを作ってみる

ばるこんにちは
突然ですが、アンビエント・ミュージックっぽいものを作ってみようと思います。
アンビエント・ミュージックって何?という方はこちらをご覧ください→アンビエント・ミュージック

僕も具体的にどう行った基準をクリアすればアンビエント・ミュージックと言うのかよくわかりませんし、なんかアンビエント・ミュージックってこんな雰囲気だよなあ...という感じで、作ってみたいと思います。

今回あまり作り込みはしません。

>①土台となる曲を作る

まず、適当に1曲作ってみますね。
制作の足がかりをつくるだけなので、本当に適当でいいです。

僕はパソコンで音楽を作るときは、REASONという音楽制作ソフトウェアを使っています。
たぶんあんまし使ってる人いません。Ableton Liveにしておけばよかったと思ってますが、操作に慣れてしまったのでこれを使い続けています。

REASON自体の操作方法は省略します。
REASONの中に「EUROPA」というシンセサイザーが入っています。
今回はこれを使います。

普段はほとんど使わないのですが、この中に入っているエレクトリックピアノ風の音が結構いいです。
アンビエントはなんか柔らかい音の印象があるので、この音源はうまくハマりそうです。その音源で、一曲作りました。


これをAmbient1と名付けました。
たぶんハ長調。メロディを10分くらい考えてから1発録り。テンポとかずれてるけど気にしなくていいです。
シンプルですが、アンビエントにはシンプルな方が合います。

>②作った曲に味付けしていく

さて、Ambient1をどう味付けしようか迷うところです。
やり方は無限にあるのですが、今回は3つに絞りました。
①深いエコーをかける
②歪ませてノイジーにする
③逆再生のような、変わったエフェクトをかける

もちろん全部乗せでもいいのですが、とりあえずひとつひとつ試してみましたところ、一番いい感じに仕上がったのが②でした。ちなみに歪みを加えるエフェクターはREASONの中のエフェクトではなく、別のソフトウェアを使いました。
このソフトは僕の制作現場における生命線なので、秘密にしておきます。

※音量注意

これをAmbient1(Noise)と名付けました。
輪郭は曖昧になり、崩れ落ちそうなメロディが暖かみのあるノイズに包まれています。
僕はノイズが好きなので、これだけでも十分なのですが、せっかくなのでもう少し展開させてみましょう。

>③新しい展開を作る

実はここの作業でちょっと時間がかかりました。
一日仕事で気軽に作るつもりでしたが、いざやってみるとやはり悩んでしまい、一回完成させた品をボツにしたりしました。
試行錯誤した結果新しい展開というより、また新たに曲を作り、それにAmbient1(Noise)を加え、再構成することにしました。


これをAmbient2と名付けました。
この楽曲を作る上でひとつ浮かんだアイデアが、ドローン(持続音)上にメロディをのせるということでした。
ソフトシンセで合成したC(ド)のドローン(持続音)に、ハ長調のメロディを鳴らす。ハ長調にしたのは、もちろんAmbient1と調和させるためです。今回もあまり抑揚のない、シンプルな展開に収めました。

>④2つの楽曲を合わせて再構成する

さて、あとはAmbient2Ambient1(Noise)を楽曲上で再構成するだけです。
"するだけ"とは言ってもうまく絡み合ってくれるかは足してみないとわかりません。
様々な楽曲、もしくは断片を掛け合わせていく作業はよくやるのですが、何かを掛け合わせると何かが失われる気がして、永遠に完成せんのじゃないかなと思ったりしますね。


これをAmbient-mixと名付けました。
地球の何処かから聴こえる低音の元で抑制的なピアノが弾かれ、外からやってきた雨風の音が世界を包み込んでいくような雰囲気になりましたね。まさに環境音楽!
今回のミックスで、デジタルリバーブを少し加えてみました。
デジタルリバーブは残響音や反射音を加えて、空間を擬似的に再現するエフェクトだと思ってください。
僕はValhalla Roomというリバーブを使っています。
これは値段の割に品質がよくて、コスパいいと思います。5000円くらいかな?



さて、一応これで完成です。
もちろんもう少し作り込むことは可能ですが、この作業に費やす期間は1日と決めていたのでこれで終わりにします。
これがアンビエント・ミュージックなのかは良くわかりませんが、アンビエント・ミュージックっぽいものが出来上がりました。

おわり


>フリースペース

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