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アントナン・アルトー
Antonin Artaud(1896年9月4日 - 1948年3月4日)(20世紀
フランスの俳優、演劇家、作家、詩人
1920年ごろから俳優活動をはじめ、また詩も始める。
シュルレアリスム運動に加わるも、アンドレ・ブルトンと衝突。
アルフレッド・ジャリ劇場を創設し、身体演劇である「残酷劇」を提唱。
映画俳優の仕事もいくつかこなしている。(『ナポレオン』『裁かるるジャンヌ』など)
友人から送られた杖を、聖パトリックの杖だと思い込み、アイルランドに返しにいく(後に紛失)。
アイルランド旅行中に統合失調症と診断され精神病院に収監され、フランスに強制送還される。ジャック・ラカンの診察を受けて、サンタンヌ病院に9年間収容されることになった。
ラカンは「彼はもう何も書けない」というような診断をしたらしい。「エクリチュールと狂気─精神分析と哲学に対峙するアントナン・アルトー」ではそれに対する検討がされている
病院内でゴッホについての文章を執筆し、『ヴァン・ゴッホー社会による自殺者』でサント=ブーヴ賞受賞。
彼は「ヴァン・ゴッホは狂人ではない」と強く主張している。
アルトーの用いた「器官なき身体」という言葉を、ドゥルーズは哲学的概念として拡張し、展開した。
バーチャル・リアリティという言葉は元々アルトーが使った芸術用語であり、のちに仮想現実を意味する言葉として援用された。
幼少に罹患した髄膜炎の後遺症の痛みに耐えるために一生阿片などの麻薬を服用し続けた。



著作

論集