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『モナドロジー』の4

久住哲
>Il n'y a aussi point de dissolution à craindre, et il n'y a aucune manière concevable par laquelle une substance simple puisse périr naturellement.
ここではモナドが崩壊もしない(できない)し、自然的に死なないと言われている。
理屈上、形ないものはそもそも分解されることができないという話は理解できる。
その理解の前提として、分解とはまとまっていた複合体がばらばらになって機械としての機能を損ねることだという認識が必要ではある。
この時点でいえば、そもそもどんなものか想像もできないものについて、そんなこと言われてもなあと思う。
「自然的に」
「神の奇跡によって」の対義。
『モナドロジー』の6において、モナドの終わり方が言及される。なお、これは『形而上学叙説』§9でも言及される。中公クラシックスの傍注p69によると、この終わり方は「カトリックの教説」にあるらしい。
岩波文庫河野与一訳の傍注による
ここは、そういう二分法があったんだなと飲み込む。