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『パースの宇宙論』
伊藤邦武の著作。
版元は岩波書店
2006年に出版された。


久住哲
自分の周りではあまり話を聞かないエマソンについてけっこう文量を割いて語っている。
エマソン以上に名前を聞かないカドワースについても解説がある。
「カドワース」をブラケティングしたときに青文字になって、「やったね!」と思った
数学の話がけっこうある。特に「一、二、三」というパースのカテゴリー論を論ずるところでは、それが数学的基礎の上に成り立っていると言われ、射影幾何学の話などがある。そこでプラトンやライプニッツにも言及があり、彼らが幾何学を重視した点が述べられる。パースは「哲学は幾何学の子どもだ」とまで言っていて面白い。彼にとって、学問の王様は数学で、その下に論理学や哲学が属するようだ。