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電力網グランドデザイン
「送電網を一元化して、発電、蓄電、送電、消費を独立化する」考え方
※ これは観念的なモデルであって、発電所、変電所をこのように一箇所に寄せてまとめることを言っていない
「電気を作る発電所、部屋に配電するための変電所、変電所から電気をもらって消費する場所の3つを全て切り分ける」
↑ これが肝要
方式としては、ほとんどの人が採用している HWB PowerGrid と、最近知られるようになった SCPS PowerGrid がある

発想
「新しい設備を動かすためにその都度近隣に発電機を置くのでなく、機能的な発電所と変電所を作って独立性を持たせる」
「新しく施設を作る時は変電所を増やす」
メインの送電線を施設の最寄りの変電所予定地まで引く
「発電規模が足りないなら発電所を増やす」
発電所にとって都合の良い立地に作ってメインの送電線とつなげるだけ
電力整備で取れる選択肢が大きく二択になるので、全体設計が格段に整理される

発電所が遠くても、変電所が近くにあれば電力配線はずっとキレイになる
これは SCPS PowerGrid での、居住区と変電所の関係

稼働率調整
発電所ごとにスマートバッテリーを配置して、発電所ごとに電力需要に応じた稼働設定を割り振る
化石燃料を余り使わずに、二酸化炭素や汚染水処理にかかる電力を抑えた方針の例
人力:20% - 30%
石油:20%-30%
石炭:30%-40%
天然ガス:40%-60%
水素:60-80%
蒸気タービン : 80% - 90%
ソーラーパネル:無制限
↑ ありがちな『天然ガス間欠泉が休眠期に入って電力不足!』の局面で、石油と石炭が備蓄分を使ってカバーするようになる
この設定で天然ガス間欠泉が活動期でも慢性的に全発電所が稼働しているなら、発電量自体が足りないことに気づける

配電で横着しない
「横着」とは何かと言うと
「発電に必要な設備への配線を、発電所の送電線と一緒にしてしまう」ことを指す
『水素発電機の吸気ポンプ、大容量電線でつなげちゃえ』
『石炭発電機の石炭配給の自動掃除機、大容量電線でつなげちゃえ』
なぜ避けるべきかというと、適切に分電できる余地をズルズルと減らしていくのに自分で気づかなくなるから
大容量電線は 20kW、大容量導電線は50kWまで
『楽だから』でポンプや液体クーラー、製錬装置や移動チューブを繋げていくと、いつか限界を超えて別の送電網を作るハメになる
20kWは大型電力変圧器5台、電力変圧器20台までしか繋げられないので案外少ない
また、ありがちなのは、『発電所に残る電気が足りないからポンプや掃除機が動かなくて発電できない』
ブートストラップ問題」 と似た循環依存の欠陥を自分でやらかす
「発電するためにはポンプで燃料を送る電気が必要で、その電気は……どこから?」