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意味の拡散
マーチン・ファウラーの命名シリーズ

要約
まさに「(意味が)拡まるにつれて散る」みたいな話
伝言ゲームと同様に意味がズレていく
元ソースをちゃんと調べない人の手によって発生しはじめる
人々にとって好ましい言葉ほど拡散する
アジャイル(敏捷に)という言葉はニュアンスがポジティブなので拡散しやすい
エクストリーム・プログラミングは「エクストリーム(極端な)」って言葉がアレだから拡散はマシになる
柔軟で幅広いコンセプトほど拡散する
Ruby on Railsは他のツールより誇大広告まみれ
エクストリーム・プログラミングのプラクティス集はアジャイルの価値原則より具体的なので拡散がマシになる
広まった言葉の意味が散るのは避けられない
注目されないよりは誤解されてでも注目される方がマシ。注目されれば反動で「元の意味をちゃんと学ぼう」という運動も必ず出てくる。
一時期は猫も杓子もオブジェクト指向扱いされていたが、今は正しく理解されている。
本当か?ikngttyA_kirisaki
意味の拡散に対してできることは2つ
広まった言葉を捨てて、新しい言葉を打ち立てる
混乱を生むだけだからやめとけ
その言葉もまた広まったら同じ目に合うぞ
広まった言葉の真の意味を訴える
元の意味も変化(進化)したりするからややこしい
アジャイルの意味をアジャイルマニフェストの著者17人に聞いたら、別々の答えが返ってくると思われる
意味の明確さとドグマチズムの間で巧みなバランスが取られている
良い用語のために戦う価値はある。我々の使える弾丸は「言葉」しかないのだから。

コメント
もともと定義が曖昧な言葉が日の目を浴びた時にバズワードと化す場合も
関数型言語パラダイムの一種だが、何を持ってそう呼ぶか定義は曖昧である

オタクは定義自体が曖昧であるのに 2000 年代後期になってから一般に広がり始め、その結果バズワードと化した
デザインはもともと設計や企画などを含む広い意味で使われていた
一時期大量生産とその広告のデザインに主眼が当てられ、グラフィックデザインのみを指すようになってしまっていた
現在はもともとの定義に立ち返りデザインという言葉を正しく扱う動きが日本でも見られる
これ拡散じゃないな?A_kirisaki