> 『サボタージュ』(Sabotage)は、1936年のイギリスのサスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はシルヴィア・シドニーとオスカー・ホモルカなど。ジョゼフ・コンラッドの『密偵(英語版)』を映画化した日本劇場未公開作品。アメリカ合衆国では『The Woman Alone』のタイトルで上映されたことがある。1996年に『シークレット・エージェント』としてリメイクされている。
> 製作
> ヒッチコックは当初ヴァーロック役にピーター・ローレを想定していたが、前作の『間諜最後の日』(1936年)でローレが使いにくかったことから、オスカー・ホモルカを起用することにした。 テッド・スペンサー役は『三十九夜』(1935年)で成功したロバート・ドーナットに決まっていたものの、慢性の喘息で深刻な気管支炎になったために撮影前に降板、代わりに当時の映画スターであるジョン・ローダー(英語版)が起用されたが、ヒッチコックはローダーの演技に幅もなければ厚みもないとして大いに失望した。
> 劇中で上映されているアニメーション映画はディズニーの短編アニメシリーズ『シリー・シンフォニー』の1本である1935年の映画『誰がコック・ロビンを殺したの?(英語版)』である。なお、同作は第8回アカデミー賞で短編アニメ賞のノミネートされている。
> 作品の評価
> Rotten Tomatoesによれば、11件の評論の全てが高く評価しており、平均して10点満点中7.38点を得ている。 雑誌「タイムアウト」が150人を超える俳優、監督、脚本家、プロデューサー、評論家や映画界の有力者に対して行ったアンケートによるイギリス映画ベスト100で44位に選ばれている。 ヒッチコックの娘で女優のパトリシア(英語版)は自著『Alma Hitchcock: The Woman Behind the Man』において、父親の作品の中で『めまい』(1958年)や『サイコ』(1960年)と並んで最も暗い映画の1つであると記している。
> ヒッチコックの登場シーン
> 開始9分辺り、停電が直った瞬間、電灯を見上げる通行人として登場する。
> 監督 アルフレッド・ヒッチコック
> 脚本 チャールズ・ベネット(英語版)
> イアン・ヘイ(台詞)
> ヘレン・シンプソン(台詞)
> アルマ・レヴィル(撮影用台本)
> 原作 ジョセフ・コンラッド
> 『密偵(英語版)』
> 製作 マイケル・バルコン(英語版)
> 出演者 シルヴィア・シドニー
> ジョン・ローダー(英語版)
> 音楽 ルイス・レヴィ(英語版)
> 撮影 バーナード・ノウルズ(英語版)
> 編集 チャールズ・フレンド(英語版)
> 製作会社 ゴーモン・ブリティッシュ映画社
> 配給 イギリスの旗 ゴーモン・ブリティッシュ・ディストリビューターズ
> 公開 イギリスの旗 1936年12月2日
> 上映時間 76分
> 製作国 イギリスの旗 イギリス
> 言語 英語