>回路接続から「結び」に興味を持つようになり、1940年(昭和15年)頃から結びについて本格的に研究を開始。結びが閉回路である点に着想を得て、結びの表示に円表示を用いる。
>また、世界各地の結びについて調査。縄文土器の文様、インカのキープ、沖縄の藁算、中国の如意、韓国のノリゲ、台湾のプユマ族の書簡結び、玉梓、火縄時計、伊勢貞丈の『包結図説』、捕縄術などを取りあげる。アメリカのプエブロ族、アパッチ族、ナヴァホ族、ピマ族、パパゴ族、ポモ族などの結びを調査した際、アメリカ・インディアンは条材の特徴が原因で結びよりも籠づくりを発達させたのではないかという仮説を出す。